講師演奏1

拙著「ピアノ教室が変わる~理想の生徒が集まる7つのヒント(音楽之友社)」では、
山本五十六の言葉を引用して、やってみせることの大切さをお伝えしました。

今回は講師演奏についての記事をメルマガからご紹介。

メルマガ「成功するピアノ教室」 vol.326 2014年10月4日の記事です。

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【メインコンテンツ】発表会での講師演奏は○○○を見せること
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前号にて、発表会が終了したことをお伝えしました。

Facebookでも講師演奏をしたことを書いたところ、
いろいろと反響もありました。

ピアノの先生が集まり、発表会の話題になると
必ずといっていいほど話に出るのが、

「講師演奏」

についてではないでしょうか。

今回はこの「講師演奏」について考えてみます。

■何かと話題に出る「講師演奏」

発表会の開催にあたって、考えることがこの、

「講師演奏はどうするか?」

というテーマではないかと思います。

確かに、いろいろな先生のお話を聴くと、
演奏する方としない方がいらっしゃいます。

もし私が「講師演奏についてどう思いますか?」
と問われたら、おそらくこう答えるでしょう。

「演奏すべきだと思えばする、
 演奏すべきでない思えばしない」

とてもシンプルです。

ただ、私の気持ちのなかでは、

「演奏させていただいている」

という部分が大半を占めていることは
間違いありません。

加えて思うのは、講師演奏は「発表会」という会を
「トータル」で考えて必要性を熟慮すべきということです。

■私が講師演奏をしている「理由」

私が講師演奏をさせていただいているのには、
いくつか理由があります。

●生徒や保護者の皆さんにお聴かせできる貴重な機会である
●人前で演奏させていただける貴重な機会である
●発表会の雰囲気を盛り上げたい
●日頃の感謝の気持ちをお伝えしたい

他にもいろいろとありますが、
大きくいうとこのくらいでしょうか。

講師がピアニストとして活動している場合は、
リサイタルなど生徒や保護者にお聴かせする機会は多いでしょう。

けれどもそうでない場合は、それができる、
とても貴重な機会であることは間違いありません。

また、生徒や保護者の方がお持ちの、

「先生のピアノを聴いてみたい」

という思いに応えたい気持ちもあります。

また講師の演奏によって、発表会が盛り上がるならば、
それは会に貢献するという意味合いもあるでしょう。

また、私が一番重視しているのが最後の、

「日頃の感謝の気持ちをお伝えしたい」

という部分です。

いつも教室運営やレッスンに多大なご理解と
ご協力をいただいている保護者の皆様へのお礼。

生徒の皆さんには、
いつも頑張ってくれていることへのお礼。

そうしたことをお伝えできるチャンスは
それほど多くありません。

何より、ピアノ指導者であるならば、
その感謝の気持ちを「ピアノで」伝えたい。

そういう気持ちが強くあります。

■物事を「トータル」で考える必要性

ただ、先生方の中には、

「発表会では講師は演奏すべきでない」

と思っている方もいらっしゃるかもしれません。

たとえば「発表会は生徒が主役、講師は出るべきでない」
というスタンスの先生もいらっしゃるでしょう。

ここで、冒頭の答えに立ち返ります。

「演奏すべきだと思えばする、
 演奏すべきでない思えばしない」

当然ですが、講師演奏をするしないは、
それぞれの先生の「考え方次第」でしょう。

創り上げたい会の雰囲気や自分の立ち位置、
会場にいる方々への気持ち……

そうした部分を「トータル」で考えて、
判断すればいいのではと思います。

■講師の「生きざま」を見せること

個人的には、先生が生徒に演奏を聴かせるのは、

「生きざまを見せること」

だと思っています。

どれだけ音楽に真剣に取り組み、人生をかけ、
情熱を持って音楽教育に携わっているか。

一つの音にこだわりを持つ意味、表現の幅など、
ピアノという楽器がどれだけ可能性のあるものか。

音楽することの楽しさ、そしてピアノが
人生にどれだけ彩りを与えてくれるものか。

今、君たちがピアノを習っている「意味」とは何か。

「子どもは親の背中を見て育つ」と言います。
これも生きざまのことでしょう。

何かを教える人間であるのであれば、

「指導者としての背中を見せ続ける」

ことは何より大切なことではないかと思います。

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