おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今日ご紹介するのは、

「音楽力を伸ばす「譜読み」の基本 楽譜攻略13のステップ」

という書籍です。

ピアノを弾くにあたって重要なのは、
やはり、音符を読めること。

楽譜から音楽を読み取ることの、
最も最初のステップと言えるでしょう。

だからこそ、ピアノのレッスンでは、
「譜読み」を重視するわけです。

今回は「譜読み」についての書籍のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「はじめに」から引用すると、

「楽譜を読めるようになりたいなら、
段階を追って学習を積み重ねることだ(中略)
ピアノレッスンではどんな段階や手段を経て、
楽譜が読めるようになっているのだろう。
本書では、そのプロセスを追ってみたい」

とあります。

タイトルにもあるように、
本書は「譜読み」を取り上げ、

どのようなプロセスを経れば、
楽譜が読めるようになるかを、

さまざまな視点から考察した本。

「譜読み」ということの意味を、
まずはしっかりと考えつつ、

譜読みの意義や目的、

読み取ったものを演奏につなげるための
考え方などを紹介しています。

なお「はじめに」にもありますが、

本書でいう「譜読み」とは「五線譜」を、

「ピアノで右手と左手を同時に読む
『大譜表』をある程度スラスラ読める段階まで」

として考察しています。

本書の内容を「Contents」からご紹介してみましょう。

【Contents】

はじめに-譜読み力をつけるには、段階がある

■第1章 なかなか楽譜が読めない理由
■第2章 ドレミの読み方をどうするか―「固定ド」と「移動ド」
■第3章 欧米における譜読みの歴史
■第4章 日本における譜読みの歴史
■第5章 音感をつける
■第6章 リズム読みの効果
■第7章 五線の仕組みとドレミの場所を覚える
■第8章 空間認知と譜読み
■第9章 簡易楽譜を取り入れる
■第10章 心の中で音を鳴らすために
■第11章 理論を学び、パターンを見つける
■第12章 本当の譜読み力を目指して

おわりに

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◆(2)譜読みに関するヒントが散りばめられた一冊

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レッスンにおいて、譜読みの指導は、

多くのピアノの先生にとって、
大きな関心を寄せるところでしょう。

子どもたちの未来を考えたときに、

導入期あるいは習いたての頃に、
どれだけ譜読みの力をつけさせるか。

これがとても重要だからです。

私も譜読みについては興味があり、

これまでたくさんの著名なピアノ指導者に
インタビューしてきた経緯があります。

その上で私が感じるのは、

読譜指導に関しては、
さまざまな考え方、方法があること。

それらを可能な限り研究して、
指導者自身の中に落とし込み、

「これだ!」と確信を得た方法で、
根気強く教え続けること。

生徒サイドは、とにかく練習、
つまり、読む「数」をこなすこと。

国語の宿題が音読であるのと同じように、

楽譜も日々の練習が重要です。

また、勉強でもスポーツでも、

すぐにできる子、すぐに理解できる子と、
時間がかかる子がいるのは、いわば当然です。

だからこそ、譜読みの指導について、
ピアノ指導者は、たくさんの指導法を知り、

経験を積みながら、自分自身が
これだと思う方法をいくつか見出しながら、

「どの子も必ず読めるようになる!」
「どの子も必ず読めるようにする!」

という強い信念を持って教え続ける。

これに尽きるのではないかと思います。

本書は、ピアノ教本研究家の著者が、

さまざまな教本を研究し、多くの指導者への
インタビューを通して得た知識を、

幅広く紹介してあることもあり、

ピアノ学習者向けというより、
ピアノ指導者向けの本と言えるかもしれません。

小さな子への導入期指導や
読譜指導に悩んでいる先生、

少しでも教材研究の情報を得たい、
という方には良書と言えるでしょう。

ご興味がおありでしたら、
一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 音楽力を伸ばす「譜読み」の基本 楽譜攻略13のステップ 』山本美芽・著

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◆(3)編集後記

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本日、2022年最初の教本メルマガを配信しました。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、土曜日配信のメルマガではお伝えしましたが、

現在、プレゼント企画を実施中です。

第一線を走るピアノ指導者、ピアニストによる、

生徒を伸ばすためのレッスンのお話を、

特別に無料でプレゼントする企画です。

どのトラックにも、ピアノのレッスンに
直結するお話を散りばめていますので、

きっと何かのお役に立てるかと思います。

ぜひ、素敵なお話を、生徒さんに伝えてください。

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それでは、2022年の教本メルマガも、
どうぞよろしくお願いいたします。

今日も素敵なレッスンを。

いつも本当にありがとうございます。

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