ドビュッシーの島々
ドビュッシーの前奏曲は全曲取り組んでみたいですね。

★「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」vol.408(2016年6月1日配信)より

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『 ドビュッシーの島々 』 パスカル・ドゥヴァイヨン・著

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いつもお読みいただき、
本当にありがとうございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今日ご紹介するのは、

「パスカル・ドゥヴァイヨンとめぐる ドビュッシーの島々」

という書籍です。

著者のパスカル・ドゥヴァイヨン教授の書籍は、
これまでもこのメルマガにてご紹介してきました。

★参考「パスカル・ドゥヴァイヨンのショパン・エチュード作品10の作り方」

★参考「パスカル・ドゥヴァイヨンのショパン・エチュード作品25の作り方」

今回は、同著者による「ドビュッシー」がテーマの新刊です。

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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「まえがき」から引用すると、

「本書はクロード・ドビュッシーに関する研究書では
ありません。皆さんがお読みになるものは、どれも純
粋に私の感性から生まれたものばかりで、科学的真実
などと申し上げるつもりは一切ありません(中略)私
のただ一つの目的は、皆さんにこの音楽を愛してもら
うこと、そしてこの音楽を聴いてみたい、さらにはご
自身で弾いてみたい……そんな望みを抱かれた方の想
像力を自由に解き放つお手伝いをすることです」

とあります。

本書のサブタイトルは「前奏曲集を中心に」

ドビュッシーの24の前奏曲が11の島々に分けられ、
その島々への船旅を楽しむ…

そんな趣向で本書は進んでいきます。

著者によるファンタジーに溢れた解説と共に、
各曲の弾きどころや練習法などが書かれています。

譜例も豊富で、解説とともに読み進められ、
各曲への興味が湧くような工夫がなされています。

なお本書は、月刊ムジカノーヴァの2012年4月号から
2013年5月号の連載を元に加筆修正したもの
のようです。

本書の内容を目次からご紹介してみましょう。

1.植物の島
ヒースの茂る荒地、枯葉

2.風の島
野を渡る風、西風の見たもの

3.文学の島
音と香りは夕べの大気に漂う、亜麻色の髪の乙女、パックの踊り
ピクウィック卿を讃えて

4.ユーモアの島
とだえたセレナード、ミンストレル、風変わりなラヴィーヌ将軍

5.神秘の島
沈める寺、霧、月光の降り注ぐテラス

6.過去の島
デルフィの舞姫たち、カノープ

7.静寂の島
雪の上の足跡

8.踊りの島
アナカプリの丘、妖精たちはよい踊り子

9.旅の島
ヴィーノの門

10.不思議の島
帆(ヴェール)、オンディーヌ(水の精)

11.ヴィルトゥオーゾの島
交代する三度、花火

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◆(2)ドビュッシーの前奏曲をユーモアを交えて解説

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ピアノを演奏するにあたって、イメージすることは、
さまざまな面で大切だと多くの人が知っています。

イメージによって曲のニュアンスが変わり、
タッチが変わり、音色が変わっていく。

ドビュッシーの作品はまさにそうでしょう。

本書の「あとがき」にも、

「ドビュッシーの作品では、音楽を介してイメージを
思い浮かべることが極めて重要です」

とあります。

ただイメージする能力は、演奏者が持つ知識や
想像力によるところが大きいことは事実。

様々な文学や絵画などでイマジネーションを養うことは
どうしても必要になってくるでしょう。

また、本書のようなファンタジーに富んだ関連書を
読むことも大きな手助けになることは間違いありません。

本書は、ドビュッシーの前奏曲について
学べることはもちろん、

ドビュッシーによる名言が散りばめられており、
それを読むだけでもとても勉強になります。

いくつかご紹介すると、

「自由というのは、他人を害しないかぎり、何でも行うことにある」

「音楽は、楽しませることを慎ましく求めなければいけない。
極めて入り組んだものは『芸術』とは真逆である」

「理論はない。聴く……それで十分なのです」

「『美』は感じられるものでなければいけない。
『美』は我々に、瞬時の喜びをもたらさなければいけない。
こうだと明示するにしろ、ほのめかすにしろ、私たちが
その美を掴み取るのに、どんな努力も必要ないのだ」

ドビュッシーの前奏曲に取り組んでいる方や、
生徒に与えようと考えている先生は読んでおきたい一冊。

ご興味のある先生はお手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 ドビュッシーの島々 』 パスカル・ドゥヴァイヨン・著

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◆(3)編集後記

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今日から6月ですね。
新しい月の始まりは、気持ちも新たになります。

どの一日も未来の自分を創る大切な一日。

今、この瞬間の積み重ねが人生を創り上げていく。

一つひとつのことに、なるべく心をこめて、
ていねいにやっていくことが大切なのでしょうね。

6月も遊び心を持ちつつ、ていねいにいきたいですね。

それでは本日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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