おはようございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今回ご紹介する教材は、

「シューマン ユーゲントアルバム」

というピアノ曲集です。

このメルマガをお読みの先生の中には、

シューマンがお好きな方も多いでしょう。

今回は、シューマンによる

こどもためのピアノ曲集のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭にある、門馬直美先生による

「この曲集について」から引用すると、

「この《アルバム》は、全部で43曲からなる
(中略)各曲には、題名のついているものと、
ついていないものとがある。どちらにしても、
シューマンのロマン的な、詩的な幻想を豊かに
盛り込んだものであることはいうまでもない」

とあります。

本書は、ご存じロベルト・シューマン(1810-1856)

が子どものために書いたピアノ曲集。

収められているのは全43曲。

全曲が書き上げられ、

整理されたのが1848年とありますので、

シューマンが38歳の頃でしょうか。

版元の全音楽譜出版社さまの商品ページには、

レベルは「バイエル終了程度」とあります。

巻頭の田村宏先生による、

「練習上の注意と奏法解説」

も必読ですね。

本書に収められている作品を、

「目次」から紹介してみましょう。

【目次】

1.メロディー
2.兵士の行進
3.はなうた
4.コラール
5.小曲
6.あわれな孤児
7.狩の歌
8.乱暴な騎手
9.民謡
10.楽しき農夫
11.シシリアふうに
12.サンタクローズのお爺さん
13.愛しい五月よ、お前はまたやって来た
14.小練習曲
15.春の歌
16.最初の損失
17.朝の散歩
18.草刈り歌
19.小さなロマンツェ
20.田舎ふうな歌
21.★★★
2.ロンド
23.曲馬
24.収穫の歌
25.劇場からのひびき
26.★★★
27.カノンふうな歌
28.追憶
29.他国の人
30.★★★
31.戦争の歌
32.シェヘラザーデ
33.ぶどう摘みの歌-嬉しい時
34.テーマ
35.ミニヨン
36.イタリア水夫の歌
37.水夫の歌
38.冬期I
39.冬期II
40.小さなフーガ
41.ノルウェーの歌
42.装飾されたコラール
43.大晦日の歌

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◆(2)子どものためのピアノ曲集にシューマンの真髄を感じる

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シューマンといえば、交響曲や歌曲、

室内楽曲など多くの作品を残していますが、

やはり何と言ってもピアノ曲は、

私たちの心を揺さぶります。

ピアノ曲も大曲もたくさんありますが、

シューマンの真髄を感じる小品も見逃せません。

今回ご紹介の「ユーゲントアルバム」も

その一つと言えるのではないでしょうか。

当時、出版当初からかなりの人気を

博したピアノ曲集だったようです。

私もあらためて弾いてみて、

こどものための曲集ではありますが、

その作品たちの素晴らしさはもちろん、

子どもへの愛情や思いに溢れた、

シューマンの心を感じました。

私もこの曲集から「追憶」を

YouTubeチャンネルにあげたことがありますね。

★シューマン「追憶(Erinnerung)」

「追憶」は、友人であるメンデルスゾーンが

死去した日にシューマンが書いた、

メンデルスゾーンの無言歌ふうの作品。

友人を悼む気持ちや、切ないメロディ、

弾くたびに心にジーンとくる曲だと思いました。

今回の「ユーゲントアルバム」。

子どもたちのレッスンで与えるためはもちろん、

自分のために奏でる曲集にもいいですね。

ご興味がおありでしたら、

お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 シューマン ユーゲントアルバム 』 全音楽譜出版社・編

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◆(3)編集後記

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さて、今週も小さなピアノ曲をアップしました。

今回は、イギリスの作曲家、

A・ローリー(1892-1958 Alec Rowley)の「メモリー」を。

使用楽譜は、カワイ出版さまからの

「発表会ピアノ小品集 あ・ら・かると Liberte」です。

私の勉強不足で、今回のA.ローリーという

作曲家を、この楽譜で初めて知りました。

約250曲のピアノ曲を残した作曲家のようですが、

今回の「メモリー」もその一つ。

たった2ページながら、懐かしい思い出に浸る感情や、

情熱的な部分もあって弾きごたえもあります。

全体を貫いているシンコペーションの伴奏を

美しく流して弾くのが難しかったですね。

講師演奏にもぴったりの素敵な作品だと思います。

★A・ローリー「メモリー(A Memory)」

それでは今日もお読みいただき、

本当にありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

いつも本当にありがとうございます。

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