おはようございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今日ご紹介するのは、

「ムソルグスキー 展覧会の絵 New Edition」

という楽譜です。

「展覧会の絵」といえば、ラヴェル編曲の

管弦楽版を思い出す方も多いかもしれません。

今回は、ムソルグスキーの代表作である、

「展覧会の絵」の音楽之友社版のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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本書の帯から引用すると、

「壮大な建造物に

鐘の輝かしい響き

友人の画家・ガルトマンを悼んで作られた

唯一無二の傑作」

とあります。

本書は、音楽之友社の「標準版ピアノ楽譜」
というシリーズの一冊。

これまでもこのブログにて、

シリーズをいくつかご紹介してきましたね。

★参考「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ集 1 New Edition 」

★参考「ドビュッシー 映像 第1集・第2集 New Edition」

★参考」バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 New Edition」

帯にある【本書の特長】から引用すると、

■充実の解説

ムソルグスキーの音楽にある、力強く繊細な
独特の魅力をわかりやすく解説!

作品のインスピレーションとなったとされる
ガルトマンの絵画も掲載

■楽譜資料

主に自筆譜をもとに、初版や各校訂版など多くの資料を参照
実用性にもこだわった音楽之友社オリジナル版

■音楽的な運指
ロシアピアニズムの系譜を継ぐピアニスト、
朴久玲による、小さな手のことも考慮された
音楽的な運指

とあります。

目次から収められている内容をご紹介してみましょう。

【目次】

ムソルグスキー組曲《展覧会の絵》解説(西尾洋)

プロムナード
1・小人
プロムナード
2・古城
プロムナード
3・テュイルリー ―遊びの後の子供たちの喧嘩
4・ブィドロ
プロムナード
5・卵の殻をつけた雛の踊り
6・サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ
プロムナード
7・リモージュの市場
8・カタコンベ
死せる言葉で死者とともに
9・鶏の足の上に建つ小屋 ―バーバ・ヤガー
10・ボガトィーリの門 ―旧首都キーウ(キエフ)

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◆(2)小さな手のことも考慮された音楽的な運指など実用的な楽譜

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ムソルグスキーの代表作といえば

やはりこの「展覧会の絵」。

私も音大時代に、友人がこの作品を弾いていて、

何と壮大な音楽なのだろうと、

思いながら聴いていたのを思い出します。

リサイタルのメインの作品として

取り上げるピアニストも少なくないですね。

そこで本書。

譜面は原典版をもとにした、

「展覧会の絵」を深く知るための、

音楽之友社のオリジナル版。

正統的なヨーロッパの音楽から一線を画し、

独自のロシア的音楽語法を模索した、

ムソルグスキーによる展覧会の絵について、

楽曲分析はもちろん、作曲家についての詳しい解説を、

音楽学者の西尾洋先生が執筆。

「展覧会の絵」を深く知るための、

この巻頭の解説は必読でしょう。

また、必見なのが運指。

「小さな手のことも考慮された音楽的な運指」

ピアニストの朴久玲先生により、入念に練られた運指は、

手の都合で「展覧会の絵」を諦めていた方には、

力強い後押しとアイデアになるでしょう。

名曲を弾くとなると、問題なのがエディション。

なるべく多くの楽譜にあたることは、

当然必要になってきますが、

最新の研究や実用性を求めた版に、

情報を求めることも大切になってきます。

この点、今回の「New Edition」のページを

めくってみることは価値あることでしょう。

これから「展覧会の絵」を弾いてみたい方、

また指導で情報が必要な先生には、いいかもしれません。

ご興味があれば、お手に取ってみてください。

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『 ムソルグスキー 展覧会の絵 New Edition 』西尾洋・解説、朴久玲・運指

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◆(3)編集後記

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東京では、早くも桜が開花しましたね。

来週には満開になる予想だとか。

卒業シーズンでお忙しくされている先生も

きっと多いかと思います。

別れもあれば、出会いも増えるこの季節。

どの出会いにも感謝しながら、

毎日を大切に過ごしていきたいですね。

それでは最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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