おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今日ご紹介するのは、

「ヘルベルト・フォン・カラヤン 僕は奇跡なんかじゃなかった」

という書籍です。

先日は世界的なピアニストの自伝をご紹介しましたね。

★参考「エフゲニー・キーシン自伝」

今回は、ときを同じくして出版された、
偉大な音楽家に関する書籍をご紹介いたします。

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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「序文」からご紹介すると、

「カラヤンが亡くなって二十五年経った今だからこそ、
伝説と実像は生前よりもきちんと分けて考えられる
(中略)二十世紀音楽界の最重要人物の一人であった
カラヤンについて、もう一度書き記す勇気を与えてくれる」

とあります。

カラヤンのことはあらためて
ご紹介するまでもないでしょう。

20世紀の音楽界で、政治家や映画スター並みに
注目を集めたヘルベルト・フォン・カラヤン。

4歳で初めての公式演奏の機会を得て、
5歳でモーツァルテウム音楽院に入学。

卓越した才能に、将来を有望視されるも、
自分の手がピアニスト向きではない、

またピアノの音響的可能性の限界に気づき、
学長の勧めで指揮へ転向。

これがカラヤンが指揮者への道を歩み始めた
きっかけのようです。

本書は、オーストリア音楽批評界の重鎮、
カール・レーブルが浮かび上がらせた真のカラヤン像。

カラヤンの成功とその裏にあるもの、伝説と実像を
区別しつつ、カラヤンの素顔を描き出しています。

目次から主な内容をご紹介しましょう。

・序文
・神様
・彼はナチではなかった
・偉大な彗星
・フルトヴェングラーの嫉妬
・ヨーロッパの音楽総監督
・ボスのための新しいハコ
・テレビ戦争
・最初のウィーンからの逃走
・ユダのキス
・ジュネーブがザルツブルクになる
・誰がヴォータンだ?
・スターが言ったこと
・カラヤン、カラヤンを演じる
・レッドカーペットの汚れ
・ザビーネ・マイヤー事件
・晩年
・指揮者としてのカラヤン
・演出家としてのカラヤン
・人物像
・側近
・最後の日々
・あとがき

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◆(2)真のカラヤンの姿を浮かび上がらせた一冊

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カラヤンは、指揮者としてはもちろん、舞台演出家、
音響演出家、映像監督としても活動していました。

カラヤンによって残された数多くの録音や
映像によって、今もその世界観に触れられます。

私も、カラヤン指揮の「英雄の生涯」や
ブルックナーの交響曲第7番などは、

かなり聴き込んだ時代がありましたね。

ただ私は、カラヤンについては詳しくありません。

どんな人生を送ったのか、「帝国」はどのように
築かれたのか、そして当時の人々はどう語っていたのか…

それらを垣間見ることができ、興味深かったですね。

「伝説と実像を区別し、カラヤン神話の背後に隠された
真の人間カラヤンをあらゆる角度から浮かび上がらせた」

と本書の帯にもありますが、読みやすい文章で、
「人間カラヤン」に触れることができます。

本書を読んで心に残ったカラヤンの言葉を
ご紹介してみます。

●「自分の人生行路において重要ではなくなってしまったものに、
いつまでもしがみついて離れられない人間は、弱虫でしかない」

●「僕はフルトヴェングラーのロマンティックなファンタジーと、
トスカニーニの完璧さを結びつけたかった」

●「暗譜による指揮というのは記憶力によるものではない。
あれこれ考えず、もっとも内奥にある何かを再現するということだ」

●(昔の自分の演奏と今の自分は関係ないとして)
「より良いことはいつも自分の前にあって、
後ろにはないからです」

カラヤンには多くの伝説があります。
ではその実情はどうだったのか?

「人間カラヤン」に興味がある人にとっても、
本書は貴重な一冊でしょう。

ご興味がおありの先生は、お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『僕は奇跡なんかじゃなかった』カール・レーブル・著・関根裕子・訳

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◆(3)編集後記

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おかげさまでご好評いただいております、
弊社サイトでのWeb連載小説。

お待たせしましたが「第19話」を公開しました。

音大時代の同級生と再会した貴広。

すっかり経営者となっていた友人に驚きながらも、
教室運営の話に聴き入ってしまう…

それは「体験レッスン」についてだった…

よろしければお読みいただけたら嬉しいです。

●「人生で大切なことはすべてピアノ教室で学んだ」
【第19話】体験レッスンで大切にしたいこと

それでは最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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