思い

自分あるいは教室に共感し、近づいてくれる人は、
価値観が近い、いわゆる「理想の人」と言えます。

自分にとって理想の人が集まれば、教室運営もやりやすく、
長期間にわたってのお付き合いができるようになります。

では、どうやってそういう人を集めるのか、
という点を考えてみたいと思います。

■「思い」は集まる人を変える

思いの部分は、不思議なことに集める人を変えます。

「じんわりあったかい感じ」がする人だけが
教室に集まってくる状態。

これは、自分の思いを上手に伝えている、また、
情報発信が非常にうまくいっていることを表しています。

もし逆の場合は、情報発信がうまくいっていない
という状態であることが言えます。

この場合、情報発信のあり方を今一度考えてみる
必要があるでしょう。

■生徒の「数」だけにフォーカスしない

教室運営で大切なことは、単にたくさん生徒を集めること、
「数」にだけこだわることではありません。

確かに生徒が80人、100人いる、というのは、
繁盛教室の指標としては、分かりやすいかもしれません。

しかしながら、在籍する「生徒の数」だけにフォーカスして、
だから素晴らしい!とするのは短絡過ぎます。

■互いに理解し合える人を集める

確かに生徒をたくさん集めることは大切です。

生徒がいなければ教室運営は成り立ちませんし、
生徒が多ければ、その分利益が増えます。

けれども、それよりも大切なのは、

「お互いに理解しあえる関係を築ける人を集める」

というマインドです。

これは、理想の教室を運営している先生が
共通して持ち続けているマインドです。

つまり、やみくもに生徒を増やすことよりも、

「長く通ってもらえること」

が重要であり、そのためにも講師と生徒、保護者が

「相互理解できる関係」

が必須であるということを知っているのですね。

■「理想の生徒を集める」ための情報発信をする

理想の教室運営をしている(自分でそう感じている)先生に
お話をお聞きすると、

「不思議なことに、こういう生徒が来て欲しい、と思いながら
 情報発信すると、本当にそういう生徒が集まってくる」

と口を揃えておっしゃいます。

これは、思いの部分が伝わり、それに共感する人が集まる、
ということを実証する言葉ではないか、と思います。

これまでに何度もお伝えしていることですが、
ピアノ教室運営には、やはり「思い」の部分が大切です。

特に、講師のカラーがそのまま出る、
個人ピアノ教室の場合に、これは顕著です。

教室経営とピアノ指導を、1人で行うわけですから、
まさに「教室=先生」という図式が出来上がります。

ですので、多くの場合「生徒は教室に集まる」というより、
「先生に集まる」と言えなくもありません。

また、「類は友を呼ぶ」という言葉もありますが、
ピアノ教室の場合も、先生の価値観に近い人が集まる、
ということも言えます。

だからこそ、講師の「人柄」「人間性」が大切なのであり、
常に、自分を向上させていく必要があるのですね。

■生徒は「教室内」から集まる

ここまで考えてみると、

「いかに、生徒を集めるまでが大切か」

ということが見えてくると思います。

また、ここが成功すると、非常にスムーズな教室運営や、
レッスンの構築ができるようになります。

さらに「紹介」という嬉しい連鎖が生まれてきます。

自分の価値観に近い人は、同じような人を呼びます。

思い出していただくと、気の合う友達からの紹介の場合、
突出して変な人を紹介される、ということは、
あまりありませんよね(笑)

紹介という行為は、本当に先生の思いに共感した人、
先生がいいな、と思った人だけがする行為。

そこから生まれる紹介は、我々にとって本当に
「価値」のある紹介である可能性が高いと言えます。

だからこそ、その紹介を生む前の、生徒募集にあたって、
思いを伝えていく、ということは大切なのですね。

■まとめ

私がいつも申し上げていることですが、

「教室運営の本質」

は、どんな時でも見失ってはいけません。それは、

「ピアノ教育の真髄」であり「社会貢献」であり、
「子どもたちの未来」であり、そして、音楽を愛する

「自分の生き方そのもの」

ではないか、と思います。

だからこそ教室運営は奥が深く、そしてそれを先生方と
一緒に考える私の仕事に、私はやりがいと誇りを感じるのです。

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