セミナー

最近では、ピアノの先生が講師を呼んでセミナーを開催する、
いわゆる「自主開催」が普通になってきました。

多くの先生に言われるのですが、これは私が主催する
「リーラムジカセミナー」を口火に広がったのでは、と。

これまでは、「セミナーは楽器店がするもの」という概念がありましたが、
実は自主開催は、それほどハードルの高いものではありません。

今回は、過去のメルマガをご紹介しながら、
セミナー開催について考えてみましょう。

メルマガ「成功するピアノ教室」 vol.194 2011年6月11日の記事です。

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【メインコンテンツ】セミナーは主催者が一番得をする?
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ピアノの先生方から頂くお悩みのなかに、

「地方なので、近くでセミナーを受ける機会がない」
「なかなか受けたいセミナーが開催されない」

こうしたものが寄せられます。

確かに、地方ではセミナーを受講するチャンスは、
都市部に比べて少ないことは言えるでしょう。

そこで今回は、セミナーの自主開催について考えてみます。

■セミナーを開催してしまうという選択肢もある

セミナーが開講されない、受けたいセミナーがない。

ただ、こちらが待っているだけが選択肢ではありません。

拙書「ピアノ講師の仕事術」にも書きましたが、
セミナー開催を待つだけではなく、

「来ないなら呼んでしまう」

という方法もあります。

「セミナーは楽器店がやるもの」という固定観念が
ありますが、実はそうでもありません。

最近では、個人的に講師を呼んでセミナー開催、
そういう流れが生まれてきているように思います。

現に私がその1人ですし、ポイントを抑えれば、
セミナーは誰でも開催することができます。

■セミナー開催のポイントは3つ

「セミナー開催なんて難しいのでは…」

と思う先生も多いと思いますが、
実はそんなに難しいことではありません。

詳細は、5月号の「ピアノ講師ラボ」ニュースレターで
詳しく書くつもりですが、簡単に言うと、

○会場
○講師
○集客

この3つがクリアーできれば、開催は可能です。

会場を抑え、講師にコンセプトを理解いただき、
日程が抑えられれば、あとは交通費や謝礼など
「お金」がクリアーできれば可能になります。

(主催者の熱意を講師に伝える必要はありますが…)

セミナーの講師として活動している先生であれば、
大抵の場合、講師として呼ばれることは嬉しいこと。

集客という一番の悩みから解放されるわけですから、
話すだけという状況は有り難いはずです。

音楽教育やピアノ教育の先生は「伝えたい!」という思いが
強いため、条件さえ合えば来て下さる可能性は高いです。

ただ、最後の「集客」は難関かもしれません。

ここも、受講したい先生を上手に募れば、
何とかペイできるくらいは集まるでしょう。

■セミナー開催はクリエイティブな仕事

当然ながら、セミナーを開催することには、
企画や運営などの、時間も労力もかかります。

例えばこれは、飲み会の幹事も同じことかもしれません(笑)

飲み会の幹事は、飲み会という「イベント」を統括し、
満足度の高い企画・運営をしなければなりません。

「いかにその場をいい雰囲気にするか?」
「参加者にとって来てよかったと思わせるか?」
「何か楽しいサプライズをいれたりできないか?」

など、いろいろと考える必要があります。

参加者の方に、心地よい空間・時間を提供するためには、
何をどうすれば良いのだろうか?という考えることは、
気配り力をつけるのによいトレーニングになります。

セミナーを主催することも同じです。

周到な準備や会をマネジメントしたり、場を創り上げるなど、
クリエイティブに物事を考える必要があります。

■セミナーは主催者に一番メリットがある?

また、イベントは主催者に一番メリットがあります。

なぜなら、主催者は人が集まる「輪」の中心だからです。
情報はもちろんのこと、貴重な人脈を得ることもできます。

「自分がお近づきになりたい」と思っている先生に、
講師をお願いすれば、かなり濃いお付き合いが発生します。

それは、セミナー主催者でしか体験できない、
貴重な「経験」と「人脈」として残ります。

主催者が一番メリットがある、と言う点は、
ここに集約されるのではと思います。

■ありがとうの気持ちが最大の報酬

また、セミナーが盛況のうちに終わり、参加者も大満足の場合、
主催者は「感謝」というかけがえのないものを受け取ることができます。

これは何よりの報酬です。

自分が企画・運営したものが、たくさんの人に受け入れられ、
そして「ありがとう」という気持ちまでいただける。

一連のセミナー開催を通して、かけがえのない
情報が手に入り、しかも参加者の方にも喜ばれる。

そして自分の学びにもなる。
これ以上ないメリットと言えます。

■根底に「学びの機会創出」という情熱

いずれにせよ、セミナー開催の根底には、

「素晴らしいお話をたくさんの先生に聴いてもらいたい」
「学びの機会を提供したい」

そうした、熱い思いがなければいけないでしょう。

著名な先生を呼ぶときに大切なのは、
やはりそうした「思い」を伝えること。

そこに共感してもらえれば、開催は十分可能ですし、
主催者だけに、新しい出会いが得られる付加価値もあります。

■ピアノの先生の横のつながりを作りたい

セミナー開催について考えてみました。

いろいろとメリットを挙げましたが、もちろんその裏には、
大変なことがたくさんあります。

それを差し引いてみても、やはり自分に残るものは多い、
と実際にセミナーを主催してみて思います。

私が提唱している「ピアノ講師のつながるプロジェクト」。

これは、セミナー等リアルな現場も含め、先生方のつながりを
広げて業界を盛り上げていこう、というものです。

こうした個人主催のセミナーがトレンドになっていけば、
業界を盛り上げる一つの契機になるかもしれませんね。

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