ビーニー

毎週土曜日に配信しているメルマガ「成功するピアノ教室」

最近では、昨年全国のピアノの先生を対象に実施させていただいた、
アンケート(有効回答数644)の結果をご紹介しております。

ここ最近は、「ピアノの先生がおススメするピアノ教材」をお伝えしていますが、
今回も、そのなかの一冊をご紹介いたします。

2010年9月22日配信の「教本メルマガ」を掲載してみます。

★「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」vol.127(2010年9月22日配信)より

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◆(1)今日の教本
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『 ビーニー動物園 』 キャサリン・ロリン・著
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今日の教材は、キャサリン・ロリンの、

『 ビーニー動物園 ピアノがひけたワン! 』

です。

巻頭にもあるように、この曲集の作曲動機は、作曲者の娘さんが、
動物のぬいぐるみを集め始めたことにあるようです。

そこからの着想で、動物をテーマにした一連の作品を
作曲することになったようですね。

犬や猫、ライオンやキリンなどの動物は、
子どもたちにとって身近で、親しみを持ちます。

こうした動物を題材にした教材、あるいは曲集は、
やはり子どもたちにとっても取り組みやすいもののようです。

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◆今日のチェックポイント◆
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この曲集の大きな特徴は、

「動物をテーマにした楽しい曲集」

という点にあると思います。

タイトルにある「ビーニー」ですが、これは「ビーンバッグ」という、
日本のお手玉のような、豆が入ったぬいぐるみのことのようです。

このぬいぐるみは、アメリカの子供達にとても人気があったとか。

今回の曲集には、そのぬいぐるみ動物たちを題材とした、
かわいらしい曲の数々が納められています。

ひとつ一つの曲に、かわいらしいイラストと、
曲想を表す詩(歌)が書かれています。

これによって、子どもたちはイメージを膨らませ、
曲の感じをつかんだり、演奏する際に役立つでしょう。

また、巻末には「作品一覧表」があり、曲名や調性、拍子、
その曲で学べるテクニックや大切なポイントなどが、
コンパクトにまとめられています。

音符の「たま」も少し大き目で見やすく、
小さい子でも読みやすいような配慮かと思います。

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◆(2)動物をテーマにした楽しい曲集
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この教材の秀逸なところは、

「親しみやすい動物を題材に、楽しく勉強できる」

という点にあると思います。

曲自体は、小さい子でも弾けるように配慮されています。

右手、左手での弾き分けのパターン
(右手と左手で、一つのメロディをつなげて弾いたり、モチーフを交互に弾く)
が多いため、初級レベルの生徒さんでも弾けるでしょう。

またいいなと思うのは、簡単な曲ながら動物の様子や特徴、
雰囲気を見事に表現しているところ。

音符が少なく、平易な曲にしようとすればするほど、
ある程度のクオリティの作品とするのは難しいですよね。

また、ロックのビートや、ワルツ、マーチ、タンゴなどの
音楽の要素も取り入れていて、リズムの楽しさも味わえます。

主に、初級の生徒さんに使える曲集と言えるでしょう。

この曲集は、発表会などの選曲の際にも役立ちます。

私も、初めて発表会に参加する生徒さんにと、
この曲集から数曲与えたことがあります。

発表会はもちろん、おさらい会などでも使える曲が
見つかるかもしれませんので、ご興味のおありの方は、
ちょっとご覧になってみてください。

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