ナンバーワン

本日はこれから宇都宮の上野楽器様でのセミナー。

拙著「成功するピアノ教室への 7つのブランド戦略(音楽之友社)」
テキストとした、「教室のブランド化」がテーマのセミナーです。

ちょうど過去のメルマガで、ブランド化についての記事がありましたので、
こちらでもご紹介してみます。

メルマガ「成功するピアノ教室」2010年10月30日の記事です。

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【メインコンテンツ】~市場で優位に立てば、生徒は集まる~
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外を歩けば、いたるところで目にするピアノ教室。

中には同じ町内に4つも5つもピアノ教室がある、という
激戦区のお話も伺うことがあります。

数あるピアノ教室から、人々に選んでもらうためには、
まずは、ここ(自宅)がピアノ教室だということを、

「認識してもらうこと」

そしてこの教室に通ってみたい、通わせたいと思わせるために、

「際立った存在になること」

が大切だと考えています。

他のピアノ教室より際立ったものがあれば、教室を探している
人にとっても選びやすく、紹介もしやすい。

「この辺でピアノ教室は・・・?」と言われて、真っ先に
思い出して頂けたら、そこから口コミも発生します。

そこで大切なのが「ポジショニング」という発想です。

■その前にちょっと現状を・・・

ポジショニングに触れる前に、ピアノ教室業界における
現状をちょっと考えてみたいと思います。

ピアノ教室業界は、すでに「成熟期」を迎えている、
と言っても過言ではありません。

業界やサービスが「成熟期」に入ると、真っ先に
起こるのが、低価格競争です。

逆に言えば、これが出てくると業界は「成熟期」に
入ったと言えるでしょう。

「近くに信じられない月謝で教えている教室がある」

というお声もいただきますが、まさにこれです。

またある音大では、卒業生の15%が音楽教室の講師として
就職したり教室を開校している、というデータもあります。

全国で考えれば、かなりの数の音大卒業生が、
毎年、講師として働き始めていることになります。

中でもピアノは、他の楽器と比べて需要が多く、
またピアノ教室は、特に資格がなくても始められます。

特定の資格を持っていなければ講師になれない
企業もありますが、個人で教える分には必要ありません。

また、ピアノ講師には定年がないため、体力気力が続く限り、
何歳まででも教えることが可能です。

つまり、ピアノの先生になる人が多く、さらに辞める人も
少ないということが、この業界の現状だと言えます。

「通りを歩けばいくつもピアノ教室がある」

こうした現状は、このような背景から
生まれてきているのです。

■長期的に考えることの重要性

街に教室が溢れ、ピアノの先生が増えている現状、
そして加速する少子化。

このような現状を改めて考えてみると、

「最近は、昔と比べて生徒が集まらなくなった」

という先生が増えても当然のことと言えます。

たとえは悪いですが、乗せる料理が少ないのに、
お皿ばかり増えている、そんなイメージかもしれません。

ですが、今後教室を存続させていくためには、
当然利益が必要ですし、モチベーションも大切です。

簡単に言うと、生徒を集め続ける必要がある、
ということです。

そこで私がいつも申し上げているのは、

「10年、20年後を見据えて教室経営をしていく」

という長い目、そしてビジョンが大切だということです。

自教室の強みに集中し、時代の移り変わりにも敏感に、
10年、20年後の教室をイメージしながら戦略を練って
行く必要があるということです。

当然のことですが、10年経てば先生も生徒も
同じように10歳年をとります。

今、4歳の生徒さんは、10年後は14歳。
塾も部活動にも忙しい中学生になっています。

今、15歳の中学生の生徒さんは、10年後25歳。
会社でバリバリ働く、立派な社会人です。

そして、講師である自分はどうなっているか。

こうして10年後なり20年後なり、長期的なビジョンで
ものごとを見据えてみると、考えるべきことも自然と
見えてくるように思います。

私もいつも心がけていますが、今のポジションを、
「将来の自分」から逆算して考えます。

そして将来の自分を考えた場合、今の自分や、
取っている行動・思考はこれで良いのか、
ベストなのかという部分が見えてきます。

簡単に言うと、

「今やっていることは、10年後につながっているのか?」

という思考です。

こうした思考をしてみると、自分のキャリアや教室、
レッスンについて改めて考える部分が多く見えてきます。

■ブランド化には時間がかかる

私がいつも申し上げている「教室のブランド化」、
これもこうした思考からご提案しているものです。

ピアノ教室経営は、商圏の狭い業種ですから、
その地域でのブランドと認識されることで、
競争優位に立ちやすい、ということが言えます。

ただ、ブランド化には当然時間がかかります。

そこには戦略も必要ですし、何より実績や経験は
一朝一夕に作られるものではありません。

もし地域に、自分のところしかピアノ教室がない場合は、
市場を独占していますから、問題ありません。

大事なのは、市場がすでに飽和している場合、
そこに埋もれてしまわない、ということです。

市場(地域内での教室の数や質)が成熟していくと、
限られた生徒を、たくさんの教室で奪い合う形になります。

自然と、生徒の分散化が起こります。

ただ、その市場で自教室が優位に立てれば、
人々から「選ばれる教室」となれるわけです。

もちろんそこには他の教室にない「強み」があり、
それを市場の人が「認めた」場合に限ります。

選ばれる教室には、生徒が集中します。

市場において、自分の教室の「位置」を優位に
することを「ポジショニング」と言います。

拙書にも書きましたが、これがいわゆる「差別化」。

そこで大切なのが、他教室にはないものを打ち出し、
それを人々に認知してもらう、という活動です。

「ポジショニング」というのはそういう活動を
総称して表すもの、と考えて良いでしょう。

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