おはようございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今回ご紹介する教材は、

「こどものためのピアノ曲集 朝のスケッチ」

というピアノ曲集です。

ピアノのレッスンで大切なのが、

どんな作品を生徒に与えるか。

音楽的な要素が詰まった作品を

与えることは重要なポイントですね。

今回は、子どものためのピアノ曲集のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「はじめに」から引用すると、

「『朝』のもつさまざまな表情や風景を、
小さな手でカラフルに聴かせることができたら
と思い、21曲の『朝のスケッチ』を書きました」

とあります。

本書は、カワイ出版さまによる

「作曲家委嘱シリーズ」の一冊。

このシリーズのピアノ曲集は、これまでも

いくつかご紹介してきましたね。

★参考「こどものためのピアノ曲集 なにしてあそぶ?」安倍美穂・作曲

★参考「こどものためのピアノ曲集 ようこそピアノ・アイランドへ」小原孝・作曲

★参考「こどものためのピアノ曲集 虹とスキップ」高橋 由紀・作曲

作曲は名田綾子(めいだ あやこ)先生

巻末のプロフィールによると、

東京藝大の作曲科を経て、同大学修士課程修了。

合唱作品の作曲や器楽の作編曲はもちろん、

ピアノ曲も書かれています。

作曲家としてはもちろん、ピアニスト、

講座の講師としてもご活躍の先生です。

本書のタイトルに「朝のスケッチ」とあるように、

「朝」をテーマにした作品の数々。

巻頭の「はじめに」にもあるように、

収められている作品は、どれも短めで、

クラシカルなものからポップなもの、

ストーリー性のあるものなど多彩です。

本書の内容を巻頭からご紹介してみましょう。

【朝のスケッチ】

1.朝を告げる鐘の音
2.朝食の準備
3.朝のきらめき
4.朝のまどろみ
5.やさしい雨の朝
6.きまぐれさんぽ
7.夜明けの嵐
8.ひとすじの涙
9.朝陽がのぼるとき
10.おはよう、とり
11.おはよう、ねこ
12.朝ねぼう
13.ダッシュ!
14.ぼくはとけい
15.太陽が呼んでる
16.金色のうぶ毛
17.めざめのギャーン!
18.朝のルーティーン
19.朝の会をはじめよう
20.ドレスアップして出かけよう
21.人生の朝に

曲目解説

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◆(2)「朝」をテーマにした個性豊かな作品が並ぶ素敵なピアノ曲集

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レッスンに向かう前に大切な教材研究。

どんな教本や曲集を与えるかで、

その後の生徒たちの成長が決まる。

それだけに重要なのが教材研究ですね。

その子の性格や好みを含め、

音楽的要素、その作品から学べることなど…

ピアノ指導者は、多面的に選曲し、

子どもたちに与えているわけです。

そこで本書。

「朝」をテーマにした作品の数々、

身近なテーマだけにイメージしやすく、

しかも学習要素も詰まっています。

何より、同じテーマでこれだけ個性豊かな

作品が並べられているのは素晴らしいですね。

各作品の冒頭には、イメージの

手助けになるような短い言葉。

そして巻末の「曲目解説」では、

演奏の際のポイントが端的に記されており、

演奏や指導に役立ちます。

英語でも表記してあるので、

日本語が読めない子でも理解できます。

私も本書を一通り弾いてみましたが、

3.朝のきらめき
8.ひとすじの涙
9.朝陽がのぼるとき
15.太陽が呼んでる
16.金色のうぶ毛
18.朝のルーティーン
20.ドレスアップして出かけよう
21.人生の朝に

あたりはとくに素敵な作品だなと思いました。

発表会やおさらい会はもちろん、

レッスンでも取り上げてみたい作品の数々。

ピアノの先生がご自身のために弾くのも

きっと素敵な時間でしょうね。

ご興味がおありの先生は、

一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 こどものためのピアノ曲集 朝のスケッチ 』名田綾子・作曲

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◆(3)編集後記

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さて、今週も小さなピアノ曲をアップしました。

★藤拓弘の演奏動画リストはこちら

今回は、ドメニコ・スカルラッティの

「ソナタ ニ短調 K.9/L.413」です。

楽譜は音楽之友社さまからの、

「スカルラッティ ソナタ集 1 [原典版] New Edition」です。

ドメニコ・スカルラッティ(1685~1757)

は500曲を超えるソナタを残しましたが、

数あるソナタから90曲を厳選して、

3巻にまとめたのが本シリーズです。

(2025年6月現在、第1巻~第2巻まで刊行されています)

この「ソナタ ニ短調 K.9/L.413」は、

アーティキュレーションに悩みつつ、

ニ短調の雰囲気を壊さないような軽快さに

留意しながら弾いてみました。

コンサートのアンコールの一曲目なんかにも、

いいのではないかと思います。

★D.スカルラッティ「ソナタ ニ短調 K.9/L.413」

それでは今号もお読みいただき、

本当にありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

いつも本当にありがとうございます。

★次回2025年7月号は高橋昭三先生との対談!聴けるチャンスは6/30まで!画像をタップ

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