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いつもこのブログをお読みいただき、
本当にありがとうございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今日ご紹介するのは、

「リズムの基礎」

という教材です。

音楽の三大要素のひとつである「リズム」。

ピアノ教育において、リズムや拍感などを
身につけさせることはとても重要。

そこで今回は、リズム関連の教材のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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本書の「はじめに」から引用すると、

「武蔵野音楽大学と付属音楽教室の授業において用いてきた
リズム課題を集め、それに新しく書き加えて、このたびこの
ような本にまとめることができました(中略)初めて音楽を
学ぶ子どもから専門教育に至る広い範囲で活用されることを
望んでいます」

とあります。

奥付によると、本書の第一版が出版されたのが、
「1969年4月25日」とあります。

現在までで第90刷となっており、
40年以上売れ続けているロングセラー。

多くの教育機関やピアノ指導者に支持されている、
リズム関連の定番教材、といえるでしょう。

さまざまなリズム課題が提示されており、
教材が進むにつれて難易度も上がります。

課題はリズム譜で示されてあって、
各課題の注意点や練習のポイントも掲載。

ただ、この教材を初歩者が独習するのは
かなり難しいと思われます。

ピアノ指導者などが、ていねいに解説して、
課題のポイントを明確にする必要があるでしょう。

巻頭の「練習方法」には、10項目にもわたる
さまざまな練習法を提案。

なかには、

「右手で拍子を振り、数えながら左手でリズムを打つ」
「先生の行なったリズムを1小節おくれて真似ていく」

などの難易度の高い練習方法も挙げられています。

たしかに、これだけの練習を積み重ねれば、
相当なリズム感の獲得につながるでしょう。

ひとつの課題につき、様々な練習を実施するのが、
学習効果を上げるポイントといえそうです。

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◆(2)40年以上のロングセラーのリズム教材

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私も小さい頃、ピアノ教室や自宅において、
リズムの練習をするように指導されました。

使っていた教材は、本書ではありませんでしたが、
正直、楽しい学習とは思えませんでした。

ただ、あの頃に積み重ねた練習があってこそ、
それなりの基礎が身に付いたと感じます。

当時はまったく分かりませんでしたが、
こうしたリズムの練習が「演奏に」いかに大切か、

ということは、今になってよく理解できます。

本書の「序論」や「指導上の要点」には、
たくさんの貴重な示唆が散りばめられています。

たとえば、

「音の高低がなくても、リズムには必ず音楽的な
表情やフレージングがあるはず」

「楽曲のリズムを把握することはその音楽を
解釈することにもなってきます」

「心の中で同じテンポを保って拍をきざむ」

「各課題の意図を読みとって、音楽的に実施」

「正確なリズムやテンポが身についてこそ、
テンポ・ルバートなどを活かすことができる」

すでに本書をピアノ指導の現場において、
活用されている先生も多いことでしょう。

その教育的価値はいうまでもありませんが、
生徒の学習効果は、指導者の腕にかかっている、

という点は間違いないでしょう。

レッスンにおける、リズム指導の教材を探している
先生は、お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 リズムの基礎 』 呉暁・著・桐山春美・著

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◆(3)編集後記

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今回ご紹介の教材は、弊社の「ピアノ講師ラボ」の
次回11月号にご登場の馬塲マサヨ先生がおすすめする教材。

ご著書「目からウロコのピアノ指導法」でも
ご紹介されていますね。

★参考「目からウロコのピアノ指導法」

11月号の対談でも、この教材について、
馬塲先生には詳しく語っていただいております。

その他、おススメの教材についてや、
生徒の読譜力を確実にアップさせる方法、

手や指の形の指導法や、練習の習慣化の方法など、
幅広い内容でお伝えいただきました。

【ピアノ講師ラボvol.56 2016年11月号】
「馬塲マサヨ先生が語る!
生徒の演奏が劇的に変わる目からウロコのピアノ指導法【後編】」

●馬塲先生が指の形の指導を先にしない理由とは?
●読譜の能力を飛躍的に上げる目からウロコの方法
●なぜ導入期のレッスンを「連弾」で進めるのか?
●こうすれば生徒は「自分の音」を聴くようになる!
●音が転ぶ子には「目からウロコの聴き方トレーニング」
●手は卵型、指先は立ててという指導は「NG」である!?
●肩が上がってしまう生徒への目からウロコの指導法
●練習の習慣化のために保護者にはこう伝える!
●リズムを中心としたソルフェージュ指導について
●本番で緊張するのは「怖い姿勢」をするから!
●子どもたちに「理想の世界」を見せるのが先生の役割

ちなみに、こちらの「次回予告ページ」では、
馬塲先生との対談の一部が試聴できます。

馬塲先生の柔らかい語り口もふくめて、
よろしければお聴きいただけたらと思います。

★「ピアノ講師ラボ」次回予告ページ

それでは最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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