おはようございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今回ご紹介する教材は、

「モーツァルト ピアノ・ソナタ集1 New Edition」

という曲集です。

モーツァルトのソナタといえば、

ピアノ学習者であれば必ず通る道、

といっても過言ではないでしょう。

ただ、どの版を使うかという点は、

多くの人が迷うところではないでしょうか。

今回は、モーツァルトのソナタ集のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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本書の巻頭の「この楽譜の特徴」から引用すると、

「本書の特徴は、モーツァルトが想定していた
『作品の最終的な姿』を尊重するために、
作曲家の存命中に出版された初版の楽譜を
重視して編纂したところにあります」

とあります。

本版は、音楽之友社から出版されている、

「標準版ピアノ楽譜シリーズ」からの一冊。

このシリーズからの曲集は、これまでも

いろいろとご紹介してきましたね。

★参考「シューベルト 即興曲/舞曲集 New Edition」佐藤卓史・解説・運指

★参考「グリディ ピアノ作品集 New Edition」下山静香・解説・運指

本書の校訂・運指・解説は今井顕先生。

モーツァルトを演奏する、

すべての人にとってのバイブルである、

「新版 モーツァルト 演奏法と解釈(音楽之友社)」

の監訳をつとめられたのが今井顕先生です。

★参考「新版 モーツァルト 演奏法と解釈」
エファ&パウル・バドゥーラ=スコダ・著、今井 顕・監訳

★弊社ブログでもご紹介しています。

「モーツァルトを演奏するすべての人にとってのバイブル
「新版 モーツァルト 演奏法と解釈」
エファ&パウル・バドゥーラ=スコダ・著、今井 顕・監訳

モーツァルトのピアノ・ソナタの

全曲(全2巻)のうちの第1巻となる本書。

ソナタの第1番から第9番までが収められています。

第1巻に収められている作品を、

「目次」からご紹介してみましょう。

【目次】

●この楽譜の特徴
●モーツァルト時代の書法を読み解くヒント
●モーツァルトの演奏法について

●1.ソナタ KV279
●2.ソナタ KV280
●3.ソナタ KV281
●4.ソナタ KV282
●5.ソナタ KV283
●6.ソナタ KV284
●7.ソナタ KV309
●8.ソナタ KV310
●9.ソナタ KV311

●校訂資料一覧

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◆(2)ウィーンの演奏伝統を継承する今井顕先生の情熱を感じる一冊

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ピアノ作品を勉強、研究するときに

問題になるのが、使う「版」について。

どの版を使うのかによって、

作品追究への道が変わってくる、

と言っても過言ではないでしょう。

一番いいのは、原典版を含め、

さまざまな版を入手して

比較検討することでしょう。

ただ、それも難しい場合もあり、

「これだ」という版があればと、

と感じている人も少なくないでしょう。

そこで本書。

モーツァルトが存命中に出版された

初版の楽譜を重視し、

「作品の最終的な姿」

を再現するよう努めたのが本書。

本書の最大の特徴と言えるのが「運指」でしょう。

巻頭の「この楽譜の特徴」から引用すると、

「強拍にはより強い指、弱拍には
より弱い指を配置することによって、
自然な抑揚を得やすくなるよう配慮」

「鍵盤を押さえながらの指交換を活用」

「左右の手の使い方をアレンジすることによって、
より苦労なく弾ける工夫」

などの考え方で運指を提案。

同じパッセージでも複数の運指を

提案するなどの工夫がなされています。

また装飾音などの奏法の提案は脚注として

表示されており、参考になります。

モーツァルト研究の権威である今井顕先生による、

音楽の抑揚やトリル、アーティキュレーション、

原典版楽譜の差異など解説は必読です。

2巻構成の「モーツァルト ピアノ・ソナタ集」の

第1巻となる本書。

ご興味がおありでしたら、

お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『モーツァルト ピアノ・ソナタ集1 New Edition』今井顕・校訂・運指・解説

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◆(3)編集後記

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私のYouTubeチャンネルでは、

発表会の選曲や講師演奏、アンコールに良さそうな

ピアノ作品を毎週一曲ずつご紹介しています。

★藤拓弘の演奏動画リストはこちら

今回は、モーリス・ラヴェル(1875-1937)の

「メヌエット 嬰ハ短調」です。

楽譜は音楽之友社さまからの「ラヴェル ピアノ作品集1」です。

巻頭の神保夏子先生の「楽曲解説」によると、

この曲集は、1904年頃の作と推定され、

ラヴェルの没後70年を経て出版されたそうです。

わずか1ページの短い作品ですが、

ラヴェルならではの和声や色彩感など楽しめる一曲。

ラヴェルのピアノ作品にチャレンジしてみたいけれど、

どれがいいかわからない、という方にはおすすめです。

アンコールでさらりと弾くのもいいのではないでしょうか。

もしよろしければこちらからご覧ください↓

★ラヴェル「メヌエット 嬰ハ短調」

さて、来月6月号の「ピアノ講師ラボ」に、

ピアニストの楠原祥子(くすはら しょうこ)先生がご登場です。

ショパンなどのポーランド作品の

演奏や録音で著名な楠原先生。

ショパンの「ワルツ」「マズルカ」の

全曲録音のCDはご存じの方も多いでしょう。

そんな楠原先生、なんと小さな子も

レッスンされているということで、

今回はピアノの基礎の部分から、テクニック指導、

初めて与えるショパン作品など、

子どものピアノ指導の秘訣を

たっぷりと語っていただきました。

さて、その楠原祥子先生にも特別に

YouTubeチャンネルにご登場。

楠原先生が深く関わったという

ショパンの「エキエル版」など、

ここだけのお話をいただきました。

よろしければぜひ一度ご覧ください。

★「ワルツ・マズルカ全集!
エキエル先生のマスターコースの秘話!」

それでは今号もお読みいただき、

本当にありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

いつも本当にありがとうございます。

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