おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今日ご紹介するのは、

「バッハ 作曲家・人と作品シリーズ」

という書籍です。

音楽の歴史を辿るのにはもちろん、

ピアノを指導する者としても、
避けて通れないのがバッハですね。

今回はバッハに関する書籍のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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本書の巻頭の「はじめに」から引用すると、

「本書は、ヨハン・セバスティアンの
六十五年に及んだ生涯と創作についての
概説書である(中略)セバスティアンの
生涯や作品について、最新の研究をできる
限り反映させることに努め(中略)バッハ
像を『アップデイト』することに努めたつもりである」

とあります。

本書は、最新の研究成果を豊富に盛り込んだ、
ファン必携の決定版評伝シリーズ、

「作曲家・人と作品シリーズ」

の22作目の最新刊。

これまで、ベートーヴェンやショパン、武満徹など、
豊富な既刊書籍のラインナップがあります。

ちなみに以前、シベリウスとラヴェルの
書籍をご紹介しましたね。

★参考「シベリウス 作曲家・人と作品シリーズ」神部 智・著

★参考「ラヴェル 作曲家・人と作品シリーズ」井上さつき・著

著者は「バッハの四兄弟」など、
著書多数の久保田慶一先生。

最新の研究成果を反映し、バッハの生涯や
彼が生きた時代や社会背景、

バッハの遺産、現代につながる
受容史までをまとめています。

本書は「生涯篇」「作品篇」
そして「資料篇」の3部構成で、

大作曲家バッハの全体像に迫っています。

主な内容を目次からご紹介してみましょう。

■はじめに
■本書を読むために

■序章 歴史と現代におけるヨハン・セバスティアン・バッハ

■生涯篇
第一章 幼年期から修業時代
第二章 アルンシュタット時代からミュールハウゼン時代
第三章 ヴァイマル時代
第四章 ケーテン時代
第五章 ライプツィヒ時代
第六章 ヨハン・セバスティアン・バッハの死後から現代まで

■作品篇

声楽曲
器楽曲

おわりに

■資料篇

バッハ年譜(生涯と作品)
作品一覧
主要参考文献

人名索引

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◆(2)あらたなバッハ像が浮き彫りになる渾身の評伝

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バッハといえば、私たちに身近なのが、
2声インヴェンションや、平均律、

イギリス組曲などのクラヴィーア曲ですね。

どれも、ピアノ学習者にとっては
避けては通れない道。

また同時に、険しい道でもあります。

(私も子どもの頃を含め、相当泣きました)

さて、そこで本書。

「いわば『周辺』からバッハの研究に携わってきた人間」

と「おわりに」にもありますが、
著者である久保田慶一先生は、

次男エマヌエル・バッハ研究の第一人者。

「周辺」からとはいえ、ヨハン・セバスティアン・バッハを
これだけ詳細に見つめ、検証し、

さらに歴史と現代をクロスオーバーさせて
バッハの「人と作品」を紹介しているところは、

まさに、エマヌエル目線があったからこその
セバスティアン像ではないかと感じました。

同時代を生きた人物との交流や、
作品の誕生や楽曲構成など、

それぞれの作品について、
簡潔かつ大切な情報をまとめており、

さらに「作品一覧」では、成立年代や、
詳細な備考など、有益な情報が満載。

とくに第六章の

「バッハの死後から現代まで」

では、バッハの遺産分割や楽譜の相続、
遺族たちのその後についてなど、

21世紀までのバッハ受容について
触れられていて、とても興味深いですね。

バッハについてこれだけ読みやすく、
コンパクトにまとめられた本書の価値は、

きっと多くの人が認めるところでしょう。

ご興味がおありでしたら、
一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 バッハ 作曲家・人と作品シリーズ 』 久保田慶一・著

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◆(3)編集後記

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来月8月号の「ピアノ講師ラボ」に、
いよいよ、石嶺尚江先生がご登場です。

会員様からの熱いご期待をいただいての、
6年ぶりの再登場となります。

石嶺先生は、900回以上のセミナーにて、
8,000人ものピアノの先生にレッスン法を伝授。

レッスンですぐに活かせるお話で、
全国の先生を魅了しています。

今回の対談でも、すぐに生徒さんに
伝えたくなるお話の数々、

あっという間に、生徒さんの演奏が
変わる方法をお伝えいただきました。

今回、石嶺先生のお話が豊富だったこともあり、
「前編」「後編」でのお届け。

来月8月号が「前編」となります。

「前編」からお聴きになりたい先生は、

「7月31日(土)お申込み締切」

となっていますので、お忘れなく、
この機会をぜひご活用ください。

★石嶺先生の対談の詳細はこちらから↓

それでは今号も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

★来週、8月4日(水)は弊社の夏期休業のため、
教本メルマガの配信は、お休みとなります

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