おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今日ご紹介するのは、

「ピアノランド こどものスケール・ブック」

という教材です。

ピアノの学習においても、指導においても、

「スケール」

はとても大切ですよね。

今回は、スケールに関する教材のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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本書の「ようこそ『ピアノランド こどものスケール・ブック』へ!」
から引用すると、

「できました!『子どもの頃、こんな風にスケールを
習いたかったなぁ、もっと早く知りたかった!』と
思うことを、一冊の本にしました(中略)2016年出版の
『ピアノランド スケール・モード・アルペジオ』では
異なる価値観を提案しました(中略)その入門編、
『子ども版』にあたるのが本書です」

とあります。

著者は「ピアノランド」でおなじみの樹原涼子先生。

樹原先生のご著書は、これまでも
このブログでご紹介してきましたね。

★参考「プレ・ピアノランド」

★参考「即興演奏12のとびら 音楽をつくってみよう」

★参考「耳を開く聴きとり術 コード編」

本書は、樹原先生がこれまでのご経験を
総動員して書き上げた「スケール本」。

「音楽的な知識を豊かにしたい」
「スケールの仕組みを知りたい」
「スケールを弾く具体的な方法を学びたい」

そんな人のための教材となっています。

位置づけとしては、

「ピアノランド スケール・モード・アルペジオ」

のさらに前段階で学習できるスケール教材。

「12調の輪」や「五度圏の神秘」から始まり、

「つやつやの美しい音」で
スケールを弾く方法、

調性音楽以外のスケールを学びつつ、
全24調のスケールを学んでいきます。

本書の内容を「目次」からご紹介してみましょう。

Lesson1 スケール(音階)って何?
Lesson2 ドレミファソラシドの研究
Lesson3 五度圏を弾こう!「テトラコード祭り」
Lesson4 つやつやの音でスケールを弾くには
Lesson5 指を自由に、速く動かすには
Lesson6 スケールの指づかいとポジション移動
Lesson7 全24調その1 ハ長調とイ短調は平行調

Episode1 大切な、スケール各音のミッション
Episode2 同じメロディがスケールで大変身
Episode3 ♯と♭がついていく「しくみ」は?

Lesson8 五音音階 ペンタトニックスケール 5音
Lesson9 半音階 クロマティックスケール 12音
Lesson10 全音音階 ホールトーンスケール 6音
Lesson11 モードの不思議な響き 7音
Lesson12 全24調その2 ト長調とホ短調 ♯1
その3 ニ長調とロ短調 ♯2
その4 イ長調と嬰へ短調 ♯3
その5 ホ長調と嬰ハ短調 ♯4
その6 ロ長調と嬰ト短調 ♯5(変ハ長調と変イ短調♭7)
その7 嬰へ長調と嬰ニ短調 ♯6(変ト長調と変ホ短調♭6)
その8 変ニ長調と変ロ短調 ♭5(嬰ハ長調と嬰イ短調♯7)
その9 変イ長調とへ短調 ♭4
その10 変ホ長調とハ短調 ♭3
その11 変ロ長調とト短調 ♭2
その12 へ長調とニ短調 ♭1

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◆(2)感性を育みながら仕組みを理解して弾けるスケール教材

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スケールというと、ハノンの音階、
というイメージがあるかもしれません。

私も小さい頃に、音階とカデンツを
ひたすら練習しましたね。

スケールが手に馴染んでいると、

さまざまな調の作品に出会っても、
違和感なく取り組むことができ、

テクニック的な面や暗譜にも
大きなメリットがあるように感じます。

さてそこで本書。

感性を育みながら、
音楽の仕組みを理解して弾くため、

また、子どもが自分でスケール一つひとつの
音の意味を考えながら弾くことができるように、

さまざまな工夫を詰め込んだのが本書。

これまでのスケール教本は、速く正確に、
という観点だったと思いますが、

本書は、それぞれの「音の役割」「意味」を
理解できるところが画期的でしょう。

たとえば、

「スケール各音のミッション」

では、スケールの一音一音にある役割や
ミッションを解説するなど、

今までになかった発想、学び方が
散りばめられています。

♯と♭がついていく「しくみ」や
クロマティックの解説などもなるほどです。

「先生方へ」のコーナーでは、
各項目の細かな解説が施され、

この部分を読むだけでも、
指導のヒントをもらえることでしょう。

スケール指導でお悩みの先生や、
指導に一工夫したい先生にはお勧め。

ご興味がおありでしたら、
一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 ピアノランド こどものスケール・ブック 』樹原涼子・著

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◆(3)編集後記

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あっという間に2月も半ばですね。

少しずつ暖かくなってきているのを感じます。

さて、来月の「ピアノ講師ラボ」は、

ピアノの先生にも人気のピアニスト、
今井顕先生をお迎えしての「前編」をお届け。

今井先生は、16歳でウィーン国立音楽大学に入学、

数々の国際コンクールで受賞され、
コンサートピアニストとしてご活動をされています。

ピアノ教育にも携わり、現在は、
国立音楽大学の名誉教授でもいらっしゃいます。

今回はその今井先生に、

「本当の楽譜の読み方」

について、詳しくお聞きしてみました。

全音からの「ソナチネアルバム」「ソナタアルバム」
の校訂もされている今井顕先生。

対談では、原典版の魅力やその使い方について、
具体的な指導法など詳しくお聞きできました。

個人的には、ブルクミュラー、ソナチネ、
ソナタを教える先生は必聴かと思います。

次回2月号の「前編」からお聴きになりたい先生は、
「2月28日まで」にご入会くださいね。

★「ピアノ講師ラボ」2021年3月号に今井顕先生がご登場!画像をクリック↓

お忙しいなか、最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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