名ピアニストたち

先日、教本メルマガでご紹介した書籍。

コルトーからブレハッチまで、数々のピアニストを取り上げ、
名演の解説は、今その会場にいるかのような気分にも浸れます。

名ピアニストたちの人間味まで感じさせる、
ピアノ好きにはたまらない一冊でしょう。

★「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」vol.324(2014年9月24日配信)より

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『 名ピアニストたちとの出会い 』 山崎孝・著

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今日ご紹介するのは、

「名ピアニストたちとの出会い」

という書籍です。

ピアノを習う人の中には将来ピアニストを目指す、
という方もいらっしゃるでしょう。

またピアノの先生の中にも、ピアニストとして
ご活躍の方も少なくありません。

自身の演奏スタイルを確立する過程において、
演奏様式の変遷を知ること、多くの演奏に触れること。

こうしたことは決して無駄ではないことは
多くの人が理解しているところでしょう。

今回の書籍は、山崎孝先生が実演に接した、
名ピアニストたちや名演にまつわる一冊です。

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◆今日のチェックポイント◆
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この書籍の「はじめに」から引用すると、

「この百年間にピアニストの演奏はどのように変化しただろうか?
演奏様式は時代と共に変化していくが、どのように歴史的相違が
あるのだろうか?(中略)読者が、演奏会や録音を聴き、ヨーロッパ
におけるピアニストの価値がどこにあるか、歴史的な必然性がどの
ような演奏に現れるか、よりよく理解してもらえるのではないかと
期待している」

とあります。

国際コンクールの審査員として、長年にわたって
多くのピアニストの演奏に触れたご経験。

バックハウスやタリアフェロなどの巨匠と
いわれる演奏家に師事されたご経験。

さらに、数えきれないほどの名ピアニストの
演奏会での名演に触れたご経験。

そうした貴重なご経験から、名ピアニストと
その演奏について、詳細に書かれているのが本書です。

著者の山崎孝先生が1963年から現在までに聴かれた
音楽会を克明に記録した手帳などが元になっています。

各章立ては以下の通りです。

【第1章】十九世紀生まれの名ピアニストたち
⇒コルトー、バックハウス、ギーゼキングなど

【第2章】1900年代生まれの名ピアニストたち
⇒アラウ、ルドルフ・ゼルキン、ホロヴィッツなど

【第3章】1910年代生まれの名ピアニストたち
⇒チェルカスキー、ニキタ・マガロフ、リヒテルなど

【第4章】1920年代生まれの名ピアニストたち
⇒ミケランジェリ、ラローチャ、フランソワなど

【第5章】1930年代生まれの名ピアニストたち
⇒アシュケナージ、ブレンデル、ベルマンなど

【第6章】1940年代生まれの名ピアニストたち
⇒ポリーニ、アルゲリッチ、ルプー、ペライアなど

【第7章】1950年代生まれの名ピアニストたち
⇒コチシュ、シフ、ツィメルマン、ダン・タイ・ソンなど

【第8章】1960年代以降生まれの名ピアニストたち
⇒キーシン、ヴォロドス、ブレハッチなど

数えきれないほどの名ピアニストが登場し、
名演奏や人柄について語られています。

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◆(2)名ピアニストと名演に触れられる貴重な一冊

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私もピアノを学習する過程において、名盤といわれる
CDをむさぼるように聴いていた頃がありました。

またドイツ留学中、有名ピアニストが来るとなると、
なけなしのお金をはたいて聴きにいったものでした。

ブレンデルが弾くベートーヴェンの「ディアベリ変奏曲」、
それはそれは感激して、帰り道も興奮したままでした。

同様にポリーニやゲルバー、内田光子さんなど、
今でも忘れられない演奏に触れられたのは幸運でした。

ただ、もし今、どういう演奏だったのかを詳細に述べよ、
と言われたら、それは恐ろしく困難なことだと気づきます。

目に見えない「音楽」しかもそこにあった「雰囲気」を
伝えることは並大抵のことではないからです。

その点、この「名ピアニストたちとの出会い」は、
名演がまさに克明に記されていること。

あたかも自分がその会場にいるかのような、
その演奏に触れているかのような気持ちになれる。

そんな素晴らしい書籍だと感じました。

まさに、多くの偉大な演奏家に直接指導を受けた人、
数々の名演に触れ続けた人だけが書ける書籍です。

多くのピアニストを取り上げているため、内容が
一つの逸話だけに絞られていたりすることもあります。

読み手としては、もっと多くを知りたい!という思いに
駆られますが、それもこの書籍の魅力とも言えるでしょう。

これからピアニストを目指す人にも、ピアノ指導者にも、
有益な一冊であることは間違いありません。

ご興味がありましたら、ぜひ読んでみてください。

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『 名ピアニストたちとの出会い 』 山崎孝・著

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