おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今日ご紹介するのは、
という曲集です。
各国のピアノ小品集を紹介するシリーズ、
前回は「ドイツ/オーストリア」をご紹介いたしました。
今回は引き続き、同時シリーズから、
「イタリア」のピアノ曲のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の黒田亜樹先生による
「イタリアの音楽について」
から引用すると、
「『ソナタ』『シンフォニア』『オペラ』
『コンチェルト』『デュエット』『トリオ』
『カルテット』『アンダンテ』『アレグロ』
『ドレミファソラシド』……このように、
多くの音楽用語にはイタリア語が使われて
います。それは、イタリアがクラシック音楽の
発祥の地だからです」
とあります。
本書は、音楽之友社が刊行している、
国や地域ごとに作曲家を集めた、
全10巻のピアノ小品集シリーズの一冊。
本書は「イタリア」の作曲家の
作品を取り上げています。
巻頭には、黒田亜樹先生による、
「イタリアの音楽について」
「作曲家と各曲について」
のページにて、イタリアの歴史や音楽、
本書に登場する作曲家などについて、
分かりやすい解説で伝えています。
本書におさめられている作品を、
「目次」からご紹介してみましょう。
【目次】
●この楽譜に登場する作曲家と関連のある場所
●この楽譜に登場する作曲家の年表
●イタリアの音楽について
●作曲家と各曲について
●ジローラモ・フレスコバルディ
バッレットとシャコンヌ 《トッカータとパルティータ集 第1巻》より
●ジローラモ・フレスコバルディ/ゴットリープ・ムファット(レスピーギ編)
オットリーノ・レスピーギの自由な編作によるトッカータとフーガ イ短調
●ドメニコ・スカルラッティ
ソナタ ハ長調 K.159
●バルダッサーレ・ガルッピ
ソナタ ニ短調
●ドメニコ・チマローザ
ソナタ 第27番 変ロ長調
●ムツィオ・クレメンティ
タンバリンとトライアングルを伴うワルツOp.39-9
●ルイージ・ケルビーニ
ソナタ第5番ニ長調
●ジョアキーノ・ロッシーニ
わが妻への愛撫《老いの過ち 第6巻「こましゃくれた子供たちへのアルバム」》より
●サヴァリオ・メルカダンテ(タールベルク編)
美しく愛しいあなた、跡かたなく消え去った女よ オペラ《誓い》より
●ヴィンチェンツォ・ベッリーニ(タールベルク編)
清らかな女神よ オペラ《ノルマ》より
●ジュゼッペ・ヴェルディ(リスト編)
「レクイエム」のアニュス・デイ
●ジョヴァンニ・ズガンバーティ
夜想曲Op.33-6
●ベニアミーノ・チェージ
メロディ
●ジュゼッペ・マルトゥッチ
夜想曲 変ト長調Op.70-1
●ルッジェーロ・レオンカヴァッロ
ヴェネツィアの舟歌
●フェルッチョ・ブゾーニ
前奏曲 ト長調Op.37-3
●ウンベルト・ジョルダーノ
パルマすみれ
●レオーネ・シニガーリア
スケルツィーノ《アルバムのページ》Op.7より
●オットリーノ・レスピーギ
夜想曲《6つの小品》より
●リッカルド・ピック=マンジャガッリ
オラフの踊り《2つの月明かりの風景》Op.33より
●フランチェスコ・マリピエロ
ガヴォット《3つの古い舞曲》より
●アルフレッド・カゼッラ
無窮動トッカータ《6つの練習曲》Op.70より
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◆(2)イタリアの作曲家による色彩豊かなピアノ作品が味わえる一冊
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私たちピアノ指導者にとって、
最も身近なのが西洋音楽。
今回のイタリアは、クラシック発祥の地であり、
馴染みのある作曲家もたくさんいますね。
そこで本書。
音楽之友社が刊行している新シリーズ、
「知らなかった曲に出会える
国や地域で作品を集めた全10巻シリーズ」
の中からの一冊が本書。
これまで「アメリカ」や「ドイツ/オーストリア」
などたくさんの曲集をご紹介してきました。
●参考「ドイツ/オーストリア ピアノ小品集」解説・運指・加藤真一郎
帯の【本書の特長】から引用すると、
■収録曲
発表会や演奏会のテーマ、アンコールにもぴったり!
■共通ページ
世界地図、地域の拡大地図、作曲家の年表で
視覚的に理解を深め作曲家同士の関係が一目でわかる!
■解説
時代背景、音楽史、音楽の特徴 さらに
各曲についての解説と奏法アドバイスを掲載
とあります。
レベルは、小学校高学年(初級・中級レベル)
くらいをイメージした曲集です。
(楽譜には「初級1-中級2」とあります)
イタリアというと音楽史で重要な国、
ただ、ピアノ曲というと個人的には、
クレメンティやスカルラッティくらいしか知らず…
今回の「イタリア」を通して、
たくさんの作曲家に出会えたことは
私にとって大きな収穫でした。
あらためて、イタリアの音楽の歴史、
作曲家、作品などについて学べるのもいいですね。
巻頭には世界地図や文化、建造物などのイラスト、
音楽の歴史や特徴、作曲家の生没年表もあり、
世界の音楽を知る、よい資料となっています。
黒田亜樹先生の解説は必読ですね。
レッスンや発表会での選曲はもちろん、
これだけのシリーズなので、イタリアをはじめ、
世界の音楽を研究するのにも良さそうです。
ご興味がおありでしたら、
お手に取ってみてはいかがでしょうか。
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◆(3)編集後記
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毎週一曲、YouTubeチャンネルにて、
小さなピアノ作品をアップしています。
今回は「ぐるぐるピアノ」でおなじみの、
作曲家の伊藤康英先生の作品。
音楽之友社から出版されている、
「ノスタルジックワールド」の最終曲。
「旅の終わりのバラード」という曲で、
「子どものためのちょっと大人の世界」
と解説にあります。
もうすぐ旅が終わってしまうあの切ない感じ…
弾いていてグッときます。
イントロは大好きな盛岡のお店のコーヒーと、
我がふるさと、盛岡城址です。
これからも、
音に心を込めることだけは大切に、
遠くの誰かの心に届きますように。
★気づけば7曲目のアップ
「旅の終わりのバラード」伊藤康英・作曲
それでは今日も最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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