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★藤 拓弘が毎週土曜日配信の無料メルマガ「成功するピアノ教室」vol.798（2024年2月17日配信分）より

出会いとはご縁です。

出会ったのには理由があり、

そこには必ず学びがある。

ただ、中には合わない人もいるでしょう。

苦手な生徒もいるかもしれません。

生徒がいきなり一方的に辞めたとか、

保護者から理不尽な態度を取られたとか…

若い頃、私にも経験があります。

でもそれは、私に足りないものがあり、

気づかせてくれた大切な出来事である。

いま振り返ると、そう思います。

私に足りなかったのは、

真心とか愛情とか思いやりとか、

ピアノ指導者として当たり前の

心の部分だったと、いま思います。

■ほぼ唯一の大人

ピアノ教室とは、私たちピアノ指導者の

心で満たす場所、だと思います。

ピアノの先生とは、生徒を愛情で

包み込む人だと思っています。

今は、子どもたちもたくさんの事を抱え、

不安や孤独を感じていることも少なくありません。

子どもから大人へと変わる難しい時期。

愛情に飢えている子もいるでしょう。

教室に来ると話し出して止まらない、

というのは、他に話せる人がいないからです。

やっぱり愛情を注いでほしいのです。

心のよりどころがほしいのです。

でも、そういう大人がいない。

私たちは、彼らを満たしてあげられる、

ほぼ唯一の大人と言ってもいいでしょう。

■大切なのは何を与えたか

私たちは知っています。

愛情は出せば出すほど、

「私たち自身」が満たされていくことを。

出入り口という言葉の通り、

出せば入ってくるのが世の法則です。

出せば出すほど、満たされていくのです。

良いレッスンとは、

生徒に差し出したもので決まると思います。

お金は無限に出すことはできません。

でも心とか愛情は、いくらでも配ることができる。

ピアノ指導者にとって大切なのは、

何を受け取ったかではなく、

何を自分は出したのか。

何を生徒に差し出したのか。

今日、自分が与えたもので満たされ、

教室としての未来がつくられていきます。

■美しい花に集まる

報われないと感じることもあるでしょう。

あれだけしてあげたのに…

と思うこともあるかもしれません。

それでも、ただただ与え続けると、

執着することさえなくなります。

不思議と、気にならなくなるんですね。

ピアノ教室の先生は、孤独です。

誰に認められたいわけでもない、

いわばひっそりと咲く花のようです。

でも、そういう花にしかない、

美しさがあると私は思います。

その美しさを知っている人は確実にいて、

その花に、ひとりまたひとりと集まる。

それが、私たちピアノ指導者の価値であり、

私はここにいる、という証だと思います。

今日、生徒がレッスンに

来てくれることに心から感謝して、

自分が与えられる限りの心で包み込む。

愛情は一方通行でいいのです。

むしろ、そういう生き方だからこそ、

特別な美しい花を咲かせられる。

いま、彼らを満たしてあげられるのは、

地球上で私たちしかいないのです。

そのことに、ピアノ指導者として、

私は大きな喜びと誇りを感じます。

★藤 拓弘が毎週土曜日配信の無料メルマガ「成功するピアノ教室」vol.798（2024年2月17日配信分）より

最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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