おはようございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今日ご紹介するのは、

「シューマン ピアノ曲集 IV New Edition」

という曲集です。

西洋音楽史において重要な作曲家の一人、

ロベルト・シューマン。

ピアノの先生のなかにも、

シューマンが好きな方も多いでしょうね。

今回はシューマンの曲集のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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本書の帯から引用すると、

「知らなかったシューマンが見えてくる!
共通する世界観によって選曲。
作曲家・文学者による充実の解説付き」

とあります。

本書は、音楽之友社の「標準版ピアノ楽譜」
というシリーズの一冊。

以前、ご紹介した第1~3巻に続き、

発売された第4巻が本書です。

★参考「シューマン ピアノ曲集I New Edition」

★参考「シューマン ピアノ曲集 II New Edition」

★参考『 シューマン ピアノ曲集 III New Edition」

帯にある【本書の特長】から引用すると、

■2作品を収録
シューマンのピアノ名曲を、共通する世界観によって選曲。
キーワードに沿って読み解くことで、今まで知らなかった
シューマンが見えてくる!

■文学的な視点
シューマンに不可欠な文学とのつながりを、
ドイツ文学者の識名章喜が解説。
第4巻のテーマは「シューマンと理念の音楽」

■アナリーゼの視点
音から見えてくるシューマンの意図を、作曲家の町田育弥が解説。
実際の演奏に役立つこと間違いなし!

■諸資料を参照
自筆譜、クララ・シューマン版、各種原典版を可能な限り参照し、
実用版として作成した音楽之友社オリジナル版。

ちなみに、この「標準版ピアノ楽譜 シューマン ピアノ曲集」は、

第5巻以降も逐次刊行予定のようです。

今回の第4巻では、以下の2曲を収載しています。

●幻想曲Op.17
●ピアノ・ソナタ第2番Op.22

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◆(2)作曲家のアナリーゼと文学者の解説でシューマンの世界観に近づく

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シューマンのピアノ作品といえば、

名曲がたくさんあります。

なかでも人気なのが、今回の「幻想曲」と

「ピアノ・ソナタ第2番」かもしれません。

学生の頃に勉強された先生も多いでしょうね。

シューマンの作品を演奏する上で大切なのは、

彼の世界観にどれだけ近づけるか。

文学とのつながりを理解しつつ、

その作品に込められた意図を読み取ること。

そのあたりが、シューマンの作品を堪能する、

大きなポイントになってくるでしょう。

そこで本書。

自筆譜やクララ・シューマン版、

各種原典版を参照して制作された、

音楽之友社オリジナル版が本書です。

運指は、ドイツのピアニストで、リストの高弟の、

エミール・フォン・ザウアーによるもの。

本書では、

●幻想曲Op.17
●ピアノ・ソナタ第2番Op.22

を取り上げています。

本書の帯に、

「“形式”を超えて~ロマン主義の申し子シューマン~」

とありますが、この2つの作品を

紐解くキーワードが「形式」。

「幻想曲」は、当初ソナタとして

構想されていたこともあり、

シューマンにとっての「ソナタ」を考えつつ、

この2作品の意図に迫るのが今回の曲集です。

解説は、作曲家の町田育弥先生のアナリーゼの視点を、

文学的な視点を、ドイツ文学者の識名章喜先生が執筆。

作曲家と文学者という2つの視点から見つめ、

深い理解につなげる解説となっています。

識名章喜先生による、

「シューマンと理念の音楽」では、

今回の2作品の背景にあるものを

端的に知ることができます。

町田先生の解説も、限られた字数のなか、

各曲に散りばめられている技法や、

実際の演奏に役立つ解説が満載です。

ご興味があれば、お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 シューマン ピアノ曲集 IV New Edition 』 町田育弥・識名章喜・解説

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◆(3)編集後記

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ゴールデンウィークもあと少し。

コロナ禍も明けて、ようやくこれまでの

生活が戻ってきましたね。

思う存分、ゴールデンウィークを

楽しんでいる先生も多いことでしょう。

私は普段と変わらない生活ではありますが、

読書とピアノで、静かに自分を見つめる

大切な時間をいただいています。

素敵な休日をお過ごしください。

それでは最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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