おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今日ご紹介するのは、

「ブルグミュラー25の練習曲 指導マニュアル~素敵に演奏するために~」

という教材です。

ブルグミュラーはピアノを学ぶ人も、
教える人にも身近で重要な作曲家。

関連する教材もたくさん出版されていますね。

今回は、ブルグミュラーに関する教材のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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本書の巻頭の「ブルグミュラー25の練習曲に寄せて」
から引用すると、

「本書は私が演奏家、教師、また
楽譜編纂者としての経験を通じて
痛感している『楽譜へのアプローチ
の大切さ(楽譜から何を読み取るか)』
に関するアドバイスをまとめたものです」

とあります。

校訂と解説は、ピアニストの今井顕先生

副題に「素敵に演奏するために」とあるように、

主にスラーやスタッカートなどの
アーティキュレーションについて、

深い考察と解説、実例によって、
より美しい音楽表現を目指すものとなっています。

なお、この教材とは別に、
今井顕先生が校訂の楽譜も出版されています。

★参考「ブルグミュラー25の練習曲」今井顕校訂版(原典スラー付き)

本書の中身について「目次」からご紹介してみましょう。

【目次】

●ブルグミュラー25の練習曲に寄せて
●従来の楽譜の問題点
●どこで区切るの?
●「もっといきいき」と弾くには?
●美しい音楽表現に必要なものとは?
●作曲家からの暗号を解読せよ!
●最初の一歩
●ショパンの魅力が際立つ理由は?
●アーティキュレーションスラーとは?
●スラーの切れ目はブレスする?
●時代による変遷
●スタッカートの意味は「切る」?
●くさび形のスタッカート!?
●おぼえましたか?
●「奥ゆかしさ」より「大胆さ」!
●さあ、スタートしましょう!

●各曲へのアドバイス

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◆(2)素敵な演奏のための指導のアドバイスが満載

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ブルグミュラー25の練習曲といえば、
ピアノ指導において、大切な教材の一つ。

印象的なタイトルや素敵な作品が並び、
ピアノを習っていない人でも、

「アラベスク」「貴婦人の乗馬」

をご存じの方も多いでしょうね。

そこで今回の教材。

ピアニストの今井顕先生による、
「楽譜へのアプローチの大切さ」について、

従来の楽譜の問題点からはじまり、
アーティキュレーションの実際について、

詳しい解説と共に紹介しています。

また、実際の楽譜のページでは、
独自の記号や手書き風のアドバイスとともに、

美しく弾くためのヒントが散りばめられています。

本書で最も重視しているスラーについては、

●黒色…ブルグミュラー自身のスラー

●グレー色のスラー…作曲家の意思を
尊重した上で考えられる、実際の演奏への提案

と色分けして表記しています。

今井先生のお言葉で印象的だったものを
いくつか引用してみましょう。

「アーティキュレーションスラーには
強弱記号としての機能が託されている」

「スタッカートの点を見たらまず
『この音符を表情豊かに』と考えるのです」

「リズムの抑揚が聞こえるように息づいているか」

全体を通して、指導のヒントが満載の一冊。

ブルグミュラー25の練習曲を指導する
ピアノの先生にとっては必携と言えるでしょう。

ご興味があれば、お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 ブルグミュラー25の練習曲 指導マニュアル 』今井顕・校訂、解説

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◆(3)編集後記

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あっという間に2月も後半ですね。

さて、来月の「ピアノ講師ラボ」は、

今号でご紹介した教材を校訂された、
ピアニストの今井顕先生がご登場です。

今井先生は、16歳でウィーン国立音楽大学に入学、

数々の国際コンクールで受賞され、
コンサートピアニストとしてご活動をされています。

ピアノ教育にも携わり、現在は、
国立音楽大学の名誉教授でもいらっしゃいます。

今回の対談では、その今井先生に、

「本当の楽譜の読み方」

について、詳しくお聞きしてみました。

全音からの「ソナチネアルバム」「ソナタアルバム」
の校訂もされている今井顕先生。

対談では、原典版の魅力やその使い方について、
具体的な指導法など詳しくお聞きできました。

ちなみに、主な内容をご紹介すると…

●パウル・バドゥーラ・スコダ先生との出会いについて
●音楽とは「身体能力を拡張するもの」である
●生徒とは「自分で育つものである」の真意とは?
●人間は自分の耳で聴いて記憶した音しか再現できない!
●作曲家の真意に迫る扉は唯一「楽譜」である
●「抑揚(イントネーション)」は原典版にしかない!
●正しい弾き方は「Mozart」と同じ発音である!
●ブルグミュラーの演奏秘訣は「アーティキュレーション」
●スタッカートの「点」を見たら「表情豊かに」!
●個性とは「細かい単位での強弱があるかないか」
●原典版は「推理小説を読む」ようなものである

今回ご紹介のブルグミュラーについての
詳しいお話もいただいています。

また、ソナチネ、ソナタを教える先生は必聴ですね。

今回、2回シリーズでのお届け。

次回3月号が「前編」となりますので、

「前編」からお聴きになりたい先生は、
ぜひ「2月28日まで」にお申込みください↓

★「ピアノ講師ラボ」2021年3月号に今井顕先生がご登場!画像をタップ↓

お忙しいなか、最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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