いつもこのブログをお読みいただき、
ありがとうございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今日ご紹介するのは、

「ピアノをきかせて」

という書籍です。

書籍のご紹介が続いて恐縮ですが、
素敵な児童書を見つけたのでご紹介です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆今日のチェックポイント◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本書の帯から引用すると、

「『千弦ちゃんのピアノはすごいけど、
いっしょにうたったり踊ったりできない』
響音は、姉の心をゆさぶるため、ふるさと文化祭に
出場することになったのですが……。
感性を信じて生きる姉妹が奏でる音楽小説」

とあります。

著者の小俣麦穂さんは「さっ太の黒い子馬」で、
2015年度講談社児童文学新人賞で佳作に入選された方。

本書は、入選を機にデビューした著者の
受賞後第一作目となる書籍です。

主なストーリーをざっとご紹介すると…

物語の主人公は、小学5年生の響音(ひびね)。

ピアノの音を聴くと雪が見えたりと、
音に関する感性が豊かな女の子。

中学1年生の響音の姉・千弦(ちづる)は、
母親と共にピアノに心血を注ぐ毎日。

ただ、響音には千弦の音色が、
しずんだように重く感じられる。

ピアノコンクールでも成績を残せず、
家族関係もぎこちなくなっていく……

そんなとき、見学に行ったピアノ教室の提案で、
響音は「ふるさと文化祭」の舞台に出ることに。

ピアノの上手な男の子・秋生(あきお)や
響音のおばさんの燈子(とうこ)など、

個性的な登場人物とともに、音楽劇を創り上げ、
姉の心にきらめく音の粒を届けたいとがんばる響音…

音楽の素晴らしさや家族の絆をテーマにした、
あたたかな児童書です。

主な内容を目次からご紹介してみましょう。

・雪の音楽と焼きいも
・卒業式
・燈台と騎士
・長い一日
・騎士からの招待
・アポロ・クラシック・ピアノコンクール
・ユリとバラ
・千弦の迷宮
・ジグソーパズル
・ドライブと衣装とお裁縫
・お母さん
・迷宮にさす光
・フルーツポンチの恋
・スパンコールをつなぐ糸
・想いをのせて
・再生の音色
・空はかがやく

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆(2)ピアノや音楽、友情や家族の絆をテーマにしたあたたかい児童書

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

小学校高学年から中学生のあたりは、
かなり多感な時期ではないでしょうか。

狭い世界で生きながら、それでもたくさんのことを考え、
ときに人間関係で悩みながら成長していく。

自分のその頃を考えても、あのときにしかない
感情や感受性というものはありましたし、

ピアノに関しても「あの頃にしか出せない音」は
きっとあったのではと思ったりします。

本書では、娘のピアノにかける母親の心情、
それに応えようとして壁にぶつかる女の子。

家族のすれ違いや友情、恋愛感情など、

すぐそばにありそうな題材をしなやかに折り込み、
最後には、あったかい感情に導いてくれる、

ピアノや音楽には、人々を結びつける
素晴らしい力があることに気づかせてくれる一冊。

私が心に残った部分を引用してみると、

「心が重いまま弾くピアノは、苦しかっただろうか」

「お父さんは、家族とか、ともだちとか、そういう人間関係
っていうのは、ジグソーパズルみたいだなって思うんだ」

「迷っているなら、できるかぎりの練習をしなさい。
迷っているじぶんの未来をせばめないためよ」

おそらく本書の対象は、
小学生の高学年の子どもたちでしょう。

ただ、大人の私が読んでも、
感じる部分は多かったですね。

ピアノ教室の待合室に一冊あったら、
手に取る生徒さんもいるかもしれません。

ピアノや音楽、そして友情や家族の絆を
テーマにしたハートウォーミングな児童書。

ご興味がおありでしたら、ぜひお手に取ってみてください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『 ピアノをきかせて 』  小俣 麦穂・著

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆(3)編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

弊社がご提供している「ピアノ講師ラボ」

次号2月号では、ピアノの先生にも人気の、
多喜靖美(たき やすみ)先生をお迎えしてお届けします。

★2月号予告ページはこちら←

多喜先生は、素晴らしいピアノ指導者であり、
これまで多くのピアニストを輩出。

ご著書も多数で「ブルグミュラー25の練習曲 100のレッスン・レシピ」
「しつないがく・はじめの一歩」などでも著名です。

★参考「ブルグミュラー25の練習曲 100のレッスン・レシピ」

今回の対談では、レッスンで子どもたちに
何を教えるべきか?

多喜先生の「エコ奏法」はもちろん、
「アンサンブル」についてもじっくりお聴きしました。

お話がとても素晴らしく、随所に多喜先生の
ピアノ指導への情熱を感じます。

1月31日までにご入会された先生は、
多喜先生の教材からスタート頂けます。

★多喜先生のサンプル音声が聴けるページはこちら

これからの「ピアノ講師ラボ」にも
ぜひご期待ください!

それでは最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。

★好評発売中!業界には類書のない小説仕立ての実用書

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★全国5,326名のピアノの先生が購読する無料メルマガ
「成功するピアノ教室」ご登録はこちら

↑毎週土曜日の朝に配信中。配信解除もいつでもすぐにできます

★次回は多喜靖美先生の対談!サンプル音声もあります
「ピアノ講師ラボ」次回予告ページ

★いよいよシリーズ第2弾が発売!(11/24)
「現場の先生直伝 生徒が夢中になる!ピアノ教室アイデアBOOK」

★今年も監修しました!好評発売中のレッスン手帳2019
★レッスン手帳2019【マンスリー&ウィークリー】
★レッスン手帳2019スリム【マンスリー】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


こちらの記事もぜひお読みください