モーツアルト連弾

発表会などで連弾を取り入れている先生も多いでしょう。
そのため、連弾楽譜の情報はぜひ知りたい、という方も少なくありません。

本日は、以前メルマガで取り上げた連弾曲集をご紹介してみましょう。

★「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」vol.313(2014年7月9日配信)より

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◆(1)今日の教本
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『 モーツァルト連弾パーティー 』 春畑セロリ・編
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ピアノのレッスンで大切にしたいことと言えば、
やはり「アンサンブル」でしょう。

相手の音を聴き、人と合わせることは、
音楽の勉強においてとても大切なことです。

それがソロの演奏につながり、ひいては、
協調性の部分にまで関わってくる大事な要素。

ただ、なかなか他の楽器と合わせる機会がない。

そこで活用できるのが「ピアノ連弾曲」です。

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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「戯言的前書」から引用すると、

「モーツァルトの温かく可憐で生命力と機知にあふれた音楽の魅力は、
室内楽曲、管弦楽曲、そして歌劇にこそ脈々と息づいています(中略)
そこで、この『モーツァルト連弾パーティー』では(中略)みなさんに
モーツァルトの魅力の核心に迫っていただきたいと考えました」

とあります。

また選曲されている曲は、ピアノ曲だけでなく、
さまざまな編成の作品から厳選。

タイトルからも想像できるように、
アレンジは非常に楽しいものとなっています。

レベルとしては、中級~上級といった感じでしょうか。

掲載されている曲をご紹介すると、

○はじめてのれんだん(メヌエットK.2)
○私はすみれ(歌曲「すみれ」K.476)
○一卵性親子リレー(クラリネット五重奏曲K.581第4楽章)
○21世紀バリエーション(ピアノソナタK.331第1楽章)
○宴会形式による美味しいセレナーデ(アイネ・クライネ・ナハトムジーク)
○優等生の時間(弦楽四重奏曲「狩」K.458第1楽章)
○恋人はライバル?!(オーボエ協奏曲K.314第3楽章)
○円熟夫婦のためのメヌエット(ヴァイオリン協奏曲K.219第3楽章)
○“冠婚葬祭シリーズ”花嫁に捧ぐ(「フィガロの結婚」メドレーK.492)
○ダンス!No.40(交響曲第40番K.550第1楽章)
○トルコマーチ・ダイナマイト(ピアノソナタK.331第3楽章)
○ヴォルフガングの玉手箱(モーツァルト名曲メドレー・リレー)

タイトルを読んでいるだけで、楽しくなってきてしまう、
そんな作品が並んでいます。

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◆(2)あのモーツァルトがここまで変わる!斬新なアレンジ連弾曲集
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各曲の最初には、編曲者による解説や
コメントが掲載されています。

それがまた、ここから始まる連弾をワクワクさせるような、
読んでいて楽しいコメントです。

特筆すべきは、やはりおよそモーツァルトからは
想像できない斬新なアレンジ。

あの心癒される「ピアノソナタK.331の第1楽章」が、

「空飛ぶ自動車」や「海底旅行」「宇宙基地」

などになってしまう斬新さ。

「“冠婚葬祭シリーズ”花嫁に捧ぐ」では、本当に
ウェディングパーティーで使えるゴージャスなアレンジ。

「ダンス!NO.40」では、あの交響曲の雰囲気とは
別世界のダンスミュージックに大変身。

そして最後の「ヴォルフガングの玉手箱」では、なんと

「3人以上23人まで出場可能」

という入れ替わりのパフォーマンスも楽しい、
これまでにない「モーツァルトメドレー」になっています。

まさに春畑セロリ先生にしか実現できない、
モーツァルトの世界観ではないかと感じました。

発表会はもちろん、パーティーや盛り上がる場で、
活用できる連弾曲集は、他にあまりないでしょう。

ちなみに、この曲集はシリーズとなっていて、
他にも2冊リリースされています。

●「バッハ連弾パーティー」

●「ベートーヴェン連弾パーティー」

思わず3冊揃えたくなってしまうシリーズ展開ですね。

発表会での楽しく聴き応えのある連弾を考えている先生は、
一度楽譜を見てみてはいかがでしょうか。

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『 モーツァルト連弾パーティー 』 春畑セロリ・編
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