今は、モノも情報も溢れています。

多すぎると言ってもいいくらいです。

けれども、一人の人間が
消化できる量は限られています。

美味しい料理が、テーブルいっぱいに並んでいても、

食べられる量は決まっていますよね。

だからこそ、むやみに手を出すのではなく、

「目的意識」

を持って向き合っていくこと。

これは、情報収集の面ではもちろん、

心豊かに生きることにもつながるように思います。

■100号記念でお話した…

私が主宰する「ピアノ講師ラボ」の

100号記念の回では、数年ぶりに、
私のお話を会員様にお届けしました。

音声教材なので、ダウンロード数が
データとして見えるのですが、

嬉しいことに、その100号の音声が、
数ある対談の中でトップなんですね。

おそらく会員様が繰り返し、スマホなどで
お聞きになっているのだと思います。

■目的意識のお話

そのお話の中に「読書術」の内容があります。

そこでお伝えしているのが、まさに、

「目的意識を持っていると、情報が向こうからやってくる」

というお話です。

情報取集のための読書に限って言うと、

私は、すべての文字は追っていません。

おそらく、ほとんど読み飛ばしていると思います。

それでも、きちんと欲しい情報は手に入ります。

それは「目的意識」を持って、
本に向き合っているからだと思っています。

人間の意識というのはすぐれもので、

目的をきちんと定めて、物事に向き合うと、
対象物が向こうからやってくるようになる。

使い古されたお話ですが、

「今いる部屋で『赤いもの』を探してください」

と言われると、これまで意識していなかった、
「赤いもの」がいきなりたくさん見え始めます。

でも赤いものは、ずっとそこにあった。

意識していなかっただけ、なんですね。

これと同じで、欲しいものがきちんと定まっていると、

その欲しいものが、向こうからやってくる。

そういう現象が起こってきます。

だからこそ、読書でも新聞でもネット記事も、

「目的意識」を持って、向き合ってみる。

■セミナーでメモを取らない理由

セミナーや講座では、メモを取る方も多いですよね。

ただ、あえてメモは取らない、
そんな先生もいらっしゃいます。

メモを取っていると、

「メモを取る」ことに集中してしまう。

すると、講師の先生の表情や、
微妙なニュアンス、大事な一言を逃すこともある

リアルな場所に行って、
同じ空間を共有することのメリットは、

空気感や表情、微妙なニュアンスが、
肌感覚で得られる点ですよね。

いわゆるライブ感です。

特にピアノの音は空気の振動ですから、

肌に直接伝わる振動は、
そこにいた人だけが得られるものです。

■たった一言でオーケー

セミナーに関しても、目的意識があれば、

必要な情報、一言、は向こうから飛び込んでくる。

その瞬間が一つでもあれば、
参加費の元は、十分取れます。

そのノートに書き込んだ、たった一言。

これが、その講座の全てです。

それ以上の記録、記憶はなくていいわけです。

ただ、ここからが大事です。

そこで得られた、たった一つを、
確実に自分のものにするために、

「一講座一アクション」を習慣づける。

必ず行動につなげる、ということです。

たとえ、ノートをメモで真っ黒にしても、
一つも行動しなければ、ゼロです。

それよりも、講師の先生のお話に、
共感とともに誠心誠意で向き合って、

得られたもの、心に響いたたった一つを、

ていねいに育ててみる。

■一つの音を響かせること

たくさんもらっても、腐らせては意味がありません。

たくさん詰め込んでも、取り出せなければ意味がありません。

私たちピアノ指導者は、たった一つの音を、

この上なく美しく響かせることの大切さを知っています。

それが、全体を美しく響かせる、

たった一つの方法だと知っています。

だからこそ、講座でも、読書でも、日々のレッスンでも、

今日という一日でも、

たった一つだけでいいから、

この上なく、大切に、ていねいに。

それが、私の人生という作品を、

美しく響かせる、たった一つの方法なのかもしれません。

・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

★メルマガ「成功するピアノ教室」661号配信分より

今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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