スケールアルペジオ

毎週土曜日に配信しているメルマガ「成功するピアノ教室」

最近では、昨年全国のピアノの先生を対象に実施させていただいた、
アンケート(有効回答数644)の結果をご紹介しております。

ここ2回ほど、「ピアノの先生がおススメするピアノ教材」をお伝えしていますが、
今回は、そのなかの一冊をご紹介いたします。

本日配信の、「教本メルマガ」の最新号を掲載してみます。

★「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」vol.303(2014年4月30日配信)より

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◆(1)今日の教本
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『 こどものスケール・アルペジオ 』  根津栄子・著
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今日ご紹介するのは、根津栄子先生の

『 こどものスケール・アルペジオ 』

です。

私たちピアノ指導者が、レッスンで子どもたちに

「これだけは教えたいもの」

はたくさんありますが、中でも「音階(スケール)」は
外せないものの一つと言えるでしょう。

様々な調の曲に親しみ、弾きこなすためには、
どうしても調性や音階の知識・技術は必要です。

今回は、スケールとアルペジオに特化した
子どものための教材のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「はじめに」から引用すると、

「スケールやアルペジオを、調号の数にそって練習を進めることも
大切ですが、視点を変えて、指使いが同じものや似ているもので
分類すれば、こどもたちには、より理解しやすく、より弾きやすく
なり、興味や練習意欲がわいてきます」

とあります。

そこで、スケールであれば、指使いの易しいものから難しい
ものまでを5段階に分け、動物の「大きさ」で示す。
(ちなみに、アルペジオは「くだもの」)

たとえば「リスグループ(ぜんぶで10こ)」は、

「白いけんばんから、ひきはじめます。すべてハ長調と同じ
指づかいです。同主調が、5組あります」

として、練習する順番も決められており、

1・ハ長調 2・ト長調 3・ニ長調 4・イ長調 5・ホ長調
6・イ短調 7・ホ短調 8・ニ短調 9・ト短調 10・ハ短調

という感じで、指使いのグルーピングで練習。

また、1オクターブのスケールは、臨時記号を自分で書き込む
ノート形式(スケールノート)としています。

これにより、今練習している音階を「書く・見る・弾く」
で学ぶことができます。

後半では、勉強したスケールやアルペジオを2オクターブでさらい、
さらに「カデンツ」や「和音転回」も取り入れています。

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◆(2)子どもたちの意欲をかきたてるスケールとアルペジオの教材
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子どもの生徒にやらせたいけど、本人はどうも…
というのが、今回のスケールやアルペジオでしょう。

本書では、そんな子どもたちでも分かりやすく、
取り組みやすい工夫が施された教材と言えます。

たとえば、巻頭に掲載されている「五度圏」の表。

五度圏によって、まず調号と主和音を結びつけ、
それぞれの調の関係を、なんとなくでも理解する。

その上で、指使い別で分類されている課題に取り組む
ことによって、習得までのスピードが上がる。

また、巻頭の「先生方へ」に書かれている内容も、
私たち指導者にとって、非常に有益です。

たとえば「スケール」の指導では、以下のポイントで、
自信を持たせるまでやらせる。

1.ハ長調の1オクターブのスケールが、平行進行で
 ゆっくりと、手を見ながら弾くことができる

2.手を見ないで(上を向いて)弾くことができる

3.目をつぶって弾くことができる

4.フタを閉めてフタの上で弾くことができる

自信を持つことによって、チャレンジ精神がわき、
成長へつないでいける、としています。

また、途中に出てくる「指のミラクルドリル」は、
大人でも難しい課題ですが、とても練習になります。

個人的には、巻頭の「せいとのみなさんへ」にある、
根津先生の言葉に、心惹かれました。

「さいしょからさいごまで、がんばったら、かならず、
 すてきなきょくがひけるようになります」

「ピアノがひけると、じぶんも、まわりのひとも、
 みんなしあわせになれますよ」

いわば機械的な課題に取り組むその「先」にあるもの。

そこに上手に導いてあげることの大切さが、
この文章にあるように思いました。

スケールやアルペジオを効果的に指導したい先生は、
一度教材をご覧になってみてはいかがでしょうか。

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