
おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今回ご紹介する教材は、
という曲集です。
よく発表会用のピアノ曲集を見ると、
マイカパルの名前を見ることがありますね。
今回は、マイカパルの曲集のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「はじめに」から引用すると、
「マイカパル(1868~1938)のこの
『ピアノ小品集』は、そういう
ピアニズムを養うためにロシアで
使われている初心者から中級者用の
教材です。美しい旋律が親しまれ、
広く愛用されています」
とあります。
本書は、全音楽譜出版社さまの
「zen-on piano library」からの一冊。
校訂、解説は村手静子先生。
村手静子先生が監修の教本は、
以前このメルマガでもご紹介しましたね。
★参考「ロシア奏法によるピアノ教本 はじめの一歩 響きでつむぐピアノ」
同じく「はじめに」にあるように、
●よく響く透明なピアニッシモ
●なめらかなレガート
●繊細なペダリング
ロシアのピアノ教育では、この3つを
子どもの頃から徹底的に教えているとのこと。
そのために用いられているのが、
今回のマイカパルの「ピアノ小品集」
ということのようです。
本書に収められている作品を、
「目次」からご紹介してみましょう。
【目次】
●お庭で Op.28 No.1
●子どもの歌 Op.4
●お話 Op.28 No.10
●ちょうちょう Op.28 No.12
●秋 Op.28 No.4
●おやすみまえのお話 Op.24
●つかの間の幻 Op.28 No.8
●ワルツ Op.33 No.1
●春 Op.28 No.21
●騎兵隊の行進 Op.33 No.15
●不安なとき Op.28 No.6
●小さなお話 Op.8 No.3
●子供のダンス
●おねだり Op.15 No.2
●小さなロンド Op.16 No.4
●子守歌 Op.28 No.15
●アルバムからの1ページ Op.8 No.8
●伝説 Op.28 No.17
●おやすみまえのお話 Op.24a
●おやすみまえのお話 Op.24
●おやすみまえのお話 Op.24
●おやすみまえのお話 Op.24a
●スケートリンクで Op.28 No.23
●子守歌 Op.8 No.6
●「小さな組曲」の第2番 Op.30
●マリオネットの行進 Op.21 No.7
●小さなトッカータ Op.8 No.1
●スタッカートのプレリュード Op.31 No.6
●プレリュードとフゲッタ Op.37 No.2
●イタリアのセレナード Op.8 No.15
●ふとした思い Op.4
●「小さな組曲」の第7番 Op.30
●激流 Op.33 No.18
●ペダルのための四つのプレリュード1~4
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◆(2)ロシアのピアノ教育で使われている初心者から中級者用の教材
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マイカパル(1868-1938)は、
ピアニスト、作曲家、教育家でもありました。
よく「発表会小品集」といった曲集に、
よく名前を見る作曲家でもあります。
「ワルツ 作品33-1」
「お庭で 作品28-1」
などを、発表会で小さな子のために
与えたことのある先生も多いでしょう。
本書は、そのマイカパルによる、
小さな子でも弾けるピアノ作品の数々。
「はじめに」にもあるように本書は、
初歩の段階からピアノ演奏を養うために
ロシアで広く使われている教材とのことです。
また同じ「はじめに」では、
「よく響く透明なピアニッシモ」
「なめらかなレガート」
「繊細なペダリング」
この3つのテクニックについて、
演奏のヒントととともに端的に解説しています。
「この曲集は子供だけでなく、大人もプロ、
アマチュアを問わず楽しめる曲集です」
とありますが、まさにこうした小品集を通して、
習得できるものはたくさんありますね。
ていねいに音を紡いでいくこと、
響きをよく聴くことの大切さを、
あらためて感じる曲集と言えます。
ご興味があれば、お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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◆(3)編集後記
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今回ご紹介のマイカパルのピアノ小品集。
ご登場の今野尚美先生の対談のなかで、
この作品の魅力や指導法について、
詳しくお話いただいております。

他にも「ピアノ講師ラボ」の対談では、
小さな子のピアノ指導で大切なこと、
どういう点を留意して教えれば、
子どもたちは目を輝かせるのか…
今野先生の話術やたとえ話の妙が
学べてしまう今回の対談。
必聴となっておりますので、
ぜひ12月31日までにご入会ください!
★「ピアノ講師ラボ」2026年1月号教材
「ピアニストの今野尚美先生が語る!
生徒の個性と表現力を最大限に引き出すピアノレッスンの秘訣」
さて今週もYouTubeチャンネルにて一曲アップ。
今回は、スクリャービンの「12のエチュード Op.8-8」。
楽譜は、音楽之友社さまの
「スクリャービン エチュード集 New Edition」です。
本書では、スクリャービンの「エチュード」
全26曲を一冊にまとめています。
今回は、その作品8から第8曲を。
中間部のロマンティックで美しいところを
弾きたいがために取り組む方も多いでしょうね。
楽譜の冒頭に「Tempo rubato」とありますが、
そのルバートの加減とハーモニーの移り変わりを
表現するのが難しい作品だと感じました。
ちょっと地味な作品ですが、
学びが満載な曲だと思います。
★スクリャービン「エチュードOp.8-8」
それでは今号もお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。
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