『レッスン手帳2014』の効果的な使い方
2013年10月に、ヤマハミュージックメディアから、「レッスン手帳2014」を出版させていただきました。おかげさまで、たくさんの先生からご好評いただき、ご使用いただいての嬉しいご感想なども頂いております。
また、2014年1月17日には、フジテレビの「めざましテレビ」にて取り上げられるなど、メディア各種で話題にしていただいております。
この「レッスン手帳2014」は、随所に工夫とアイデアが盛り込まれています。
企画の段階から、「ピアノ講師ラボ」会員様をはじめとする、レッスンの現場でご活躍の先生に手帳のニーズを丹念にヒアリング。
「こんな手帳があったらいい」
というご要望を丁寧に聞き出し、またアイデアを頂戴して、盛り込めるものは、可能な限り取り入れてみました。構想から3年、企画から1年もの歳月をかけて、ようやく出来上がったのが、この「レッスン手帳2014」です。
このページでは、パッと見では分からないこの手帳の工夫やアイデア、「こんな風に使うといいですよ」というご提案もしてみます。「レッスン手帳2014」をこれからご購入予定の先生や、ご興味がおありの先生にお役に立てましたら、この上ない喜びです。
レッスン手帳2014はこんな手帳!
まずは、「レッスン手帳2014」の大きさです。この手帳は、忙しいピアノの先生がレッスンもプライベートも両方管理できるように作られたもの。必然的に手帳自体もそれなりな大きさとなりました。
今回採用したのが「A5」。お仕事もプライベートも管理するためには、このくらいは必要だという結論です。また、よく渡されるプリントは「A4」が多いです。この点、サッと2つ折りにして手帳に挟み込めて、資料の管理にも便利です。
「レッスン手帳2014」は、主に以下のような構成になっています。
○リバーシブルのカバー
○年間スケジュール
○イベント計画表
○レッスンスケジュール
○月間カレンダー
○週間スケジュール
○生徒情報
○テキスト購入予定表
○作曲家年表
それぞれのアイデアや使い方などをご紹介いたします。
リバーシブルのカバー
レッスン手帳は、ビニールのカバーで覆われています。このカバーがしっかりと手帳を保護してくれます。また、カバーを外すと中にリバーシブルの表紙があり、裏返すとピンクに鍵盤のデザインが施されています。表紙を取っても、手帳本体がカラフルなデザインとなっているので、そのままお使いいただくこともできます。
また、手帳とビニールカバーの間に、お好きなデザインの紙や布、ハガキや写真などを入れて、オリジナルな表紙にアレンジすることもできます。独自にデコレーション楽しまれている先生もたくさんいらっしゃいます。
(ちなみに私は、以前から愛用している牛革の手帳カバーをつけています)
年間スケジュール
この年間スケジュールは、一年を一目で見渡せる仕様になっています。2015年まで掲載しているのは、たいてい発表会が1年や1年半後に開催という場合が多いためです。長期的にスケジュールを確認したいときにご活用いただけます。
イベント計画表
ピアノ教室で切っても切り離せないもの、それが「イベント」です。発表会をはじめとして、イベントは教室運営で大事な仕事の一つ。また、イベントの成功はすべて「下準備」にかかっています。このページでは、イベントの企画からスケジューリングまでを、見開きで管理できます。
「To Doリスト」では、やることをもれなくチェック、また、当日5か月前までのスケジュールで、進行を確認できます。右のページには、方眼のメモ欄があります。ここでは、発表会の「ステージ見取り図」などのイラストを書き込んだり、表などでわかりやすく記録したりすることもできます。
レッスンスケジュール
レッスン予定表は、固定されたレッスンのスケジュールを書き込むことができます。1週間のレッスンスケジュールが、このページでパッと見渡せます。空き時間も見えるので、突然の体験レッスンのお申込みの対応もスムーズ、また補講の予定を考えるときにも便利です。
曜日のところにスペースがあるのは、同じ日に違う会場でレッスンする先生のためのもの。たとえば、午前中はご自宅でレッスン、午後は外部教室でのレッスンの場合に使い分けることもできます。
特徴的なのは、時間軸に「20分」「30分」ごとの「赤いドット(点)」が入っていること。これにより、「30分レッスン」「40分レッスン」の区切りがしやすくなります。ちなみにこの「赤い点」は、「週間スケジュール」にもついています。
○月間カレンダー
月間カレンダーは、日曜始まりです。忙しく、予定がたくさん入るピアノの先生のために、
日にちの枠はかなり大きめに取っています。そのため、日にちの枠の中央に線を引いて「上部がプライベート、下部をレッスン」といったように使い分けることもできます。
(ちなみに、私は色分けによって視覚化できるようにしています)
右横の方眼メモの部分は、「やることリスト」やメモなどにご活用いただけます。
工夫のひとつは、日にちの枠の右下に小さい□があります。これは、年間を通した「レッスン回数」を記入する場所です。これによって、「今日のレッスンが年間のうちの何回目か?」が一目で分かるようになります。レッスン回数が足りなくならないように、またレッスンの進度確認等にご活用いただけましたら幸いです。
週間スケジュール(バーチカル)
このレッスン手帳のメインとなるページが、この週間予定の部分でしょう。毎日のスケジュールをここで管理することができます。この手帳では、時間軸が縦になっている「バーチカルタイプ」を採用。横書きで見やすく、スケジュールを視覚化しやすいのが特徴です。
また、日付部分には主な作曲家の誕生日が掲載されています。生徒と同じ誕生日だったり、その日のレッスンが有名な誕生日だったりしたときなど、それを会話のネタに使うこともできるでしょう。
ちなみに、私は最下部の空欄の部分に、今日の一言メモや感謝メモ、購入した書籍名などを記入して、ライフログとして利用しています。
生徒情報リスト
生徒の情報を一括で管理できるページです。緊急連絡先や入会日、発表会でのレパートリーなど、個々の生徒の情報を管理できます。特に、緊急連絡先は携帯などデジタルで管理する他、紙ベースで管理することが重要です。なぜなら震災などの際、充電できなければ携帯は無用の長物と化します。震災をご経験された先生も、「携帯は意外とあてにならない」とおっしゃいます。いざというときに役立つのが、手帳というアナログツールの強みでしょう。
(この生徒情報は、54名まで対応しています)
教材購入リスト
次回までに教材を用意すると生徒と約束したのに、買い忘れてしまった…、そんなご経験もあるかと思います。そんな買い忘れを防ぐためにも、この手帳には「教材購入リスト」をご用意。購入すべき教材のタイトルや値段、購入日を書くことができます。さらに、教材費のもらい忘れも防ぐために「領収チェック欄」も設けています。購入からお金の領収まで、これだけで管理できるので便利です。
作曲家年表
主にピアノに関係する作曲家を取り上げて、年表にしています。我々ピアノ指導者でも、意外と作曲家の生没年などは正確に記憶していないもの。確認にお使いいただける他、生徒に作品を説明するときなど、この年表をもとに、時代背景や音楽史の中での位置づけ、日本の歴史との比較、など勉強に役立ちます。こうした年表は、これまでの手帳にはなかったでしょう。
様々な工夫を施した「レッスン手帳2014」。ぜひお店で実際に手に取っていただけましたらこの上ない喜びです。