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┏┏    ◆1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン◆Vol.129       
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               『 ピアノの叙情詩 』              
                                 
                                                                  
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◆(1)今日の教本
◆(2)美しく、どこか懐かしさを感じる珠玉の曲集
◆(3)編集後記
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◆(1)今日の教本
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『 ピアノの叙情詩 』 キャサリン・ロリン・著
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4111778518/lilamusica-22/ref=nosim
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おはようございます。
リーラムジカ ピアノ教室コンサルティングの藤 拓弘です。
今日の教材は、キャサリンロリンの『ピアノの叙情詩』です。
巻頭の解説にもありますが、この「ピアノの叙情詩 Lyric Moments」は、
Book1とBook2の2つを、1冊にまとめた曲集です。
Book1は作曲者の娘のために、Book2は師匠であった、
ウィリアム・ギロックに捧げられた、とあります。
私の感覚ですが「叙情」とは、
「自分の心から湧いてくる感情を表現する」
ことだと理解しています。
タイトルの通りこの曲集では、作曲者が抱く切なさや、
懐かしさをいとおしむ「心」が溢れているように思います。
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◆今日のチェックポイント◆
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この曲集に収められている曲は、難易度もそれほど高くなく、
親しみやすいメロディーと、素敵なコードによって、
美しく、優しい雰囲気を伝えてくれます。
ただ注意したいのは、こうした美しい曲を演奏する際は、
何より「ペダル」の使い方に神経を使う必要があること。
そのため、美しいハーモニーを聴き分ける「耳」と、
それを実現させる「ぺダリング」が重要になってきます。
さらに、美しい曲を美しく弾くために重要なのが、
主に左手にあたる「伴奏」の弾き方だと思います。
この曲では、上行型のアルペジオ型による伴奏が主となって
いますが、そのコードにおける各構成音の役割なども、
理解していないと、美しい伴奏にはならないでしょう。
こうしたこともあり、実際のレッスンの現場でも、
「美しいぺダリング」や「流れるような伴奏型」等を
指導する際に、こうした曲集を利用するのもひとつの手ですね。
また、私も使用しましたが、きっと発表会でも子どもたちに
与えている先生も少なくないのでは、と思います。
さらに大人の生徒さんにとっても、こうした「癒し」の要素が
満載の曲を、課題として与えるのもいいかも知れませんね。
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◆(2)美しく、どこか懐かしさを感じる珠玉の曲集
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「叙情」というと個人的に、物悲しい、哀歌というような
印象があるのですが、この曲集から受ける印象は、とても
さわやかで、限りなく美しいです。
それはなぜか、と「調性」にスポットを当てて考えてみました。
16曲あるこの曲集では、短調の曲がたったの3曲、
それ以外はすべて、長調の曲となっています。
そのため、曲集を通して演奏してみると分かりますが、
曲集全体から伝わってくる雰囲気は、さわやかで清々しい。
演奏している人も、聴いている人にとっても、こうした
さわやかな「演奏後感」が味わえるところが、この曲集の
魅力なのでは、と思います。
個人的に好きな曲もたくさんあります。
自分の趣味がばれてしまうような気もしますが(笑)、
何曲か挙げてみますと、
「やさしさにつつまれて」
「子もり歌と夢の国」
「サマーを思う」
「愛のテーマ」
あたりが印象的な曲だなと感じます。
特に私はDes-durという調性に、何とも言えない優しさや
柔らかさ、そして愛情を感じますね。
曲集が「a-moll」で始まり、「a-moll」で終わっている
ところも、曲集全体を通した作曲者あるいは編者の意図が
伝わってきて、とても興味深いですね。
譜面も見やすく、美しい曲が満載ですので、
ご興味がおありでしたら一度ご覧になってみて下さい。
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■基本データ
全音楽譜出版社  1050円(税込)
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『 ピアノの叙情詩 』 キャサリン・ロリン・著
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4111778518/lilamusica-22/ref=nosim
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◆(3)編集後記
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私が好んで行く場所に、吉祥寺があります。
特に特徴のある街ではないのですが、なぜか
ふらっと電車で行きたくなる、そんな街です。
輸入品を扱う雑貨屋を眺めるのも楽しいですし、
井の頭公園を歩くのも心が癒されます。
「ここに来ると、いつもの自分に戻れる」
疲れたときや、迷いがある時などに、こうした自分の場所を
持っていると、心がリセットされて良いですよね。
吉祥寺のおススメのラーメン屋さんなども、
いつかお知らせしたいなと思ったりもしています(笑)
それでは今号も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
次回はどの教本が出るか。
どうぞお楽しみに!
今日も素敵なレッスンを!
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