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2010年09月08日 Vol.125 ドレミファソで始める かんたん!すごい!さきどり!ピアノテクニックの本



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┏┏    ◆1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン◆Vol.125       
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        『 ドレミファソで始める ピアノ・テクニックの本 』      
                                 
                                                                  
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◆(1)今日の教本

◆(2)小さい子でも分かりやすく着実に身につくテクニック本

◆(3)編集後記

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◆(1)今日の教本

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『 ドレミファソで始める ピアノ・テクニックの本 』永瀬まゆみ・著
http://amazon.co.jp/o/ASIN/463681827X/lilamusica-22/ref=nosim

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おはようございます。
リーラムジカ ピアノ教室コンサルティングの藤 拓弘です。



今日の教材は、永瀬まゆみ先生の、

『ドレミファソで始める かんたん!すごい!さきどり! 
ピアノテクニックの本 』です。



この曲集について、巻頭の「はじめに」から、
引用してご紹介させていただきます。



 「一般の教則本の進度にかかわらず、簡単なことをより高度なもの
 へと応用、発展させていくピアノのテクニック本です(中略)この
 本はドレミファソの鍵盤の位置を覚えた時点でスタートします。音
 符もリズムもわからなくて大丈夫です。ですから、きわめて早い時
 期から使用できます(中略)教則本と切り離して、簡単なもので指
 をどんどん動かしていくことにより、分化が促進し、動きがよくな
 っていきます(以下省略)」



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◆今日のチェックポイント◆
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この教材の大きな特徴は、

「音符が読めない幼児でもテクニックがつけられる教材」

という点にあると思います。



永瀬先生と言えば、ピアノ指導者として今や人気絶頂の先生。


PTNAピアノコンペティションでは、毎年多くの生徒さんが
全国大会へ出場、金賞をはじめ、たくさんの入賞者を輩出、
という素晴らしい実績を残してらっしゃいます。



巻末のプロフィールによると、先生ご自身も、PTNAピアノ
コンペティションや「ショパン国際ピアノコンクールin ASIA」の、
全国大会審査員もされてらっしゃるということ。



そんな永瀬先生の素晴らしいメソッドをまとめたものが、
今回ご紹介するテクニック教材です。



これは、音符が読めない幼児の頃から、ピアノを弾くための
テクニックをつけるためのアイデアが満載の教材となっています。



永瀬先生の「ピアノ・テクニックの本」は、一連のシリーズと
なっており、今回ご紹介するものの他に、[実践編]と[総合編]が
出版されています。



【参考図書】

※「ピアノテクニックの本 実践編 レパートリー集1 伴奏パターンを弾こう!」
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4636837169/lilamusica-22/ref=nosim

※「ピアノテクニックの本 実践編 レパートリー集2 スケールを弾こう!」
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4636845110/lilamusica-22/ref=nosim

※「ピアノテクニックの本 総合編 レパートリー集 楽譜の中から宝物を探そう!」
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4636850610/lilamusica-22/ref=nosim



また、この教材を使用するにあたってのポイントをまとめた、
「指導者用ガイド」も出版されています。


※「ピアノテクニックの本 指導者用ガイド」
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4636818288/lilamusica-22/ref=nosim



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◆(2)小さい子でも分かりやすく着実に身につくテクニック本

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この教材の秀逸なところは、


「音符が読めない幼児でも伴奏やカデンツ、さらに、
 指や腕などのピアノテクニックが身につけられる」


という点にあると思います。



この教材では、ドレミファソの場所と、それに対応する
指使いを理解できれば使用することができます。



実物をご覧いただければお分かりになりますが、
この教材では、音符はほとんど出てきません。


音の名前(ドレミファソ等)と指番号が書かれ、
対応する鍵盤の図が色付きで載せられています。



興味深いのは、手のポジション取りを学ぶために、
導入からカデンツの勉強を取り入れている点。


IとV7の和音だけですが、これだけ覚えれば十分伴奏に
対応できますし、和音をつかむ練習にもなります。



また「きほんバージョン」では、指や手首、腕を自由に
使えるような練習を提示しています。



いわゆる「リズム変奏」の練習から、二音のスラーの弾き方、
腕の重みの使い方、スタッカート、ノンレガート、強弱など、
ピアノに必要な大切なテクニックを学びます。




素晴らしいと思うのは、キャラクターの「ふきだし」に
さりげなく書かれた注意ポイント。


「ほねのお山(指の付け根の関節)は出ているかな?」

「おばけの手のように手首をふわっと」

「ビート板を水の中にじわーっとしずめる感じだよ」

「指先でペタンペタンとスタンプをおす感じだよ」


といったポイントは、小さい子にとっても身近で、
しかもとても分かりやすいです。



我々ピアノ講師にとっても「こう説明すれば良いのか!」
と目からウロコな例えが満載です。



また、左右の手の音量のバランスの付けさせ方、
小さい子にどうやって強弱をつけさせるのか、と
お悩みの先生も多いと思います。



この教材では、小さい子でもイメージできるような
イラストで、分かりやすく解説しています。



この教材には「音符パズル」という、音符を楽しみながら
覚えることができる付録も付いています。



この付録一つ取っても思いますが、永瀬先生の長年かけて
培ってきたピアノ指導法がギュッと凝縮された一冊ですね。



どの教則本を使用していても、使える幼児のテクニック本
ですので、ぜひご覧になってみてください。



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【目次】

ピアノをひく前に
お指の体そう

ばんそうバージョン
 4拍子
 3拍子

きほんバージョン
 指の独立・リズム練習
 二音のスラーと応用
 うでの重みの使い方
 手首の回転
 落とすスタッカート、はね上げるスタッカート
 ノンレガート
 バランス
 強弱をつける
 応用練習

スケール・カデンツ・アルペジオ
「音符パズル」の使い方



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■基本データ
ヤマハミュージックメディア  1575円(税込)

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『 ドレミファソで始める ピアノ・テクニックの本 』永瀬まゆみ・著
http://amazon.co.jp/o/ASIN/463681827X/lilamusica-22/ref=nosim

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◆(3)編集後記

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ブログでも取り上げましたが、先日発売された樹原涼子先生の
ご著書「樹原家の子育て‐ピアノランドと笑顔の毎日」。


各界で話題となっているようですね。


※『 樹原家の子育て ピアノランドと笑顔の毎日 』
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4048850709/lilamusica-22/ref=nosim



170万部を超す大ヒットとなった「ピアノランドシリーズ」の
誕生物語と、その裏側にある樹原先生の子育ての日々について、
余すところなく語られています。



作曲家であり、ピアノ教育家、さらに演奏家である樹原先生の
仕事術や生き方、そして教育に対する貴重な示唆に富んでいる一冊です。



先生は脳科学にも造詣が深く、それがピアノランドの「二段階導入法」
として結実されていることを、この本で改めて知りました。



この「二段階導入法」をご存じない方の為に、
簡単にご説明たしますと、美しい演奏を目指して、

「ピアノを弾く準備であるよい耳、手、歌心を育てる」

ための、導入期の指導を二段階に分けて指導する方法です。



ピアノを弾くときに大事な4つの柱である、

「聴く・歌う・動く・見る」

のひとつずつを丁寧に伸ばし、上達してきたところで、
これらを徐々に「統合」し、着実にテクニックをつけさせる。


非常に合理的で考えられたレッスン法だと思います。


以前、このメールマガジンでも樹原先生の
「プレ・ピアノランド」をご紹介いたしましたね。

※参考図書『 プレ・ピアノランド・1 』 
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4276918820/lilamusica-22/ref=nosim



今回出版されたご著書を含め、一連の「ピアノランドシリーズ」も、
ピアノを教える人にとっては必見ですね。


ぜひ合わせてご覧になってみてください。




それでは今号も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。



次回はどの教本が出るか。

どうぞお楽しみに!



今日も素敵なレッスンを!



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★上記のメールマガジンから生まれた一冊

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http://amazon.co.jp/o/ASIN/4276211999/lilamusica-22/ref=nosim

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