「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」 - バックナンバー

「リーラムジカ ピアノ教室コンサルティング」HOMEへ

2010年06月02日 Vol.111 ピアノのアルファベット



┏┏┏┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏┏┏                              
┏┏    ◆1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン◆Vol.111       
┏                                                                
                                   
                   『 ピアノのアルファベット 』                   
                                 
                                                                  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆(1)今日の教本

◆(2)予備練習と楽しい曲でテクニックがつく曲集

◆(3)編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆(1)今日の教本

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『 ピアノのアルファベット 』 ル・クーペ・著 
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4111360106/lilamusica-22/ref=nosim

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


おはようございます。
リーラムジカ ピアノ教室コンサルティングの藤 拓弘です。


今日の教材は『ピアノのアルファベット』です。



この教本について、田村宏先生の「この曲集について」から
引用してご紹介させていただきます。



「この曲集はたんなるメカニックな訓練を目的としたものでは
なく、基礎的な技巧と並行して、豊かな音楽的表現力を養える
ような曲の配列と内容をもっています。そういう点で他の曲集
とは当然区別されてよいでしょう(以下省略)」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆今日のチェックポイント◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


この曲集の大きな特徴は、

「練習曲集でありながら、豊かな表現力も学べる」

という点にあると思います。



内容は、25曲の練習曲の他に、各曲の冒頭に簡単な
「予備練習」が付されています。


この予備練習にはそれぞれアルファベットが付いていて、
それがこの曲集のタイトルになっているわけです。



巻頭には「練習上の注意」が書かれており、この曲集の
使用の注意以外にも、ピアノレッスンで有効なコメントが
ありますので、要約してご紹介したいと思います。



【1】予備練習にある終止形(カデンツァ)は常に、
   右手の高音部をわずかに強めに際立たせること

 ⇒和音のバランス感覚を養い、声部分けの練習となる


【2】譜面に記されている指使いや発想記号は、決して
   見落とさないようにすること

 ⇒細かい表示にも意味を見出し、はっきりと表現する


【3】リズム変奏による練習をすること

 ⇒音の粒を揃えるために有効な練習のひとつ


【4】レガートやスラーのかかり方に注意すること

 ⇒必ずしも、ついているスラーの通りに弾くことが
  美しいというわけではない。音楽的な流れを優先する



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆(2)予備練習と楽しい曲でテクニックがつく曲集

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


前述しましたように、この曲集のタイトルにもあるように、
各曲には、アルファベットが付された数小節の予備練習があります。


この短い予備練習ですが、結構侮れません。

この25曲ある予備練習をきちんと弾けるようになれば、
かなりテクニックが身に付くのではと思います。


また、最後には必ず終結部(カデンツァ)があり、
保続音の弾き方、聴き方も含め、とても良い練習です。



選択している調性は、ある程度の偏りがあります。
以下に挙げてみますね。


【C-dur】⇒A、D、F、I、N、Q、S

【G-dur】⇒C、E、L、O、W、Y

【F-dur】⇒H、K、P、R、T、X

【A-dur】⇒B、G、V

【E-dur】⇒M、U

【Es-dur】⇒Z



これは教本のターゲットが初心者であるために、
こうした調性をセレクトしていると考えられます。


またご覧のように、長調の曲で占められており、
全曲を通して、明るい曲の中でテクニックを学べます。


これは、子供達にも受け入れられやすい楽しい曲を通して、
技術を習得してもらいたいという配慮ではないかと思います。



巻頭には各曲をマスターするための解説が
非常に詳しく載せられております。


これにはこの曲集に限らず、レッスンにも役立つ助言が
含まれているので、ぜひご覧になってみてください。



ひとつだけ謎なのは、なぜ「J」だけが無いのか。

この謎の答えを知っている方がいらっしゃいましたら、
ぜひご連絡いただけたらと思います(笑)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■基本データ
全音楽譜出版社  840円

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『 ピアノのアルファベット 』 ル・クーペ・著 

Amazonで購入する↓
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4111360106/lilamusica-22/ref=nosim

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆(3)編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ブログにも書きましたが、この間の日曜日は、
大きめの演奏に出演させていただきました。


とある合唱団の定期演奏会でしたが、何と定員を200名も
オーバーするほどの立ち見が出るほどの盛況ぶり。


改めて人気のある合唱団なのだと感じました。


今回は定期演奏会ということで、曲数も多く、
ピアノソロを含めて、約30曲の伴奏でした。


これだけの曲を練習するのは、さすがに時間との戦い
でしたが、程よい緊張の中本番を迎えることができました。


やはり本番は楽しいですね。


たくさんの人と音楽を通して、同じ時間と空間を
共有できるのは何より素晴らしい時間だと思います。


それが、音楽が持つ「力」なのかなと思いました。


それでは今号も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。



次回はどの教本が出るか。

どうぞお楽しみに!



今日も素敵なレッスンを!



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★全国のピアノ講師がコメントでつながるメルマガ(毎週月曜日配信)

「ピアノ講師のつながるプロジェクト!」
http://archive.mag2.com/M0093983/index.html


★先生方のコメントも見てみてください。

【1万人のピアノの先生がつながるブログ】
http://ameblo.jp/lilamusica/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★おかげさまで重版決定!

※「成功するピアノ教室~生徒が集まる7つの法則」
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4276211999/lilamusica-22/ref=nosim

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★教室運営のメルマガ「成功するピアノ教室」

今なら「ピアノ講師のためのチラシ作成特別レポート」を
無料で進呈中です。

★詳細はこちら↓
http://www.pianoconsul.com/mail.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★「そろそろ私のピアノ教室にもホームページを・・・」
とお考えの先生には、「OCTO(オクト)」がイチオシです。

「ここまでやってくれるの?」というくらい親切丁寧です。

★お問い合わせは以下のURLからどうぞ。
http://octo88.net/

(「藤のメルマガでの紹介」と伝えるとスムーズです)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

* ピアノ教室コンサルタント
* 発行人: リーラムジカ 代表 藤 拓弘(とう たくひろ)
* ピアノ教室コンサルタントのHP:< http://www.pianoconsul.com/ >
* 【All About】のピアノ教室コンサルタント個別サイト
  < http://profile.allabout.co.jp/fs/takuhiroto-pianoconsul/ >
* E-MAIL:< info@pianoconsul.com >
* 公式ブログ:< http://lilamusica.blog.so-net.ne.jp/ >
* このメールマガジンの著作権は著者にあります。教室・ご友人など
  への転送はご自由にして頂いて結構ですが、無断転載は厳禁です。
  出所を明記してください。

------------------------------------------------------------------
■記事中でご紹介している商品・教本に関してのトラブル等に
 ついて当方では一切責任を負いません。ご自身の責任でご判断下さい。
■お手数ですが、購読・配信解除はご自身でお願いいたします↓

『1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン』
 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 
 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000272194.html

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




「リーラムジカ ピアノ教室コンサルティング」HOMEへ