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2010年02月17日 Vol.96 初見演奏および移調奏

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┏┏    ◆1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン◆Vol.96        
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                     『 初見演奏および移調奏 』            
                                 
                                                                  
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◆(1)今日の教本

◆(2)初見、移調のテクニックが学べる教本

◆(3)編集後記

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◆(1)今日の教本

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『 初見演奏および移調奏  』  小林仁・著 

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おはようございます。
リーラムジカ ピアノ教室コンサルティングの藤 拓弘です。



今日の教材は『 初見演奏および移調奏 』です。



この教本について「はじめに」から、
引用してご紹介させていただきます。



「『やさしい曲を正確にひく』ことが、初見や移調をするときの
基本であり、そのためには、やさしい曲-それもなるべく拍子、
調子、速さなどが違うもの-を、たくさん練習することが大切で
ある(中略)初見も移調も『慣れ』が大切である。慣れてしまえ
ばずっと余裕ができ、従って、注意深く譜面を見ることができる
ようになるし、ミスも少なくなるであろう」



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◆今日のチェックポイント◆
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この教材の大きな特徴は、


「数多くの練習をこなすことで、初見・移調奏に慣れる」


という点にあります。



最初は平易な曲から始まり、段階的に難易度が上がっていきます。


無理のない曲の配列により、初見演奏が最短で上達するように
工夫されています。



「はじめに」にもありますが、


 「いちどにたくさんということはなく、1日にせいぜい
  2、3曲ずつを毎日続けることがのぞましい」


としているように、やはり慣れるためには、
毎日コツコツと地道に続けることが大切ということですね。



何でも毎日継続することは大変なことですが、
小さなことであれば、負担も少なく続けられるもの。



この教本での課題は、短いもので8小節、長いものでも見開きで
1ページの長さになっていて、取り組みやすい印象を与えます。


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◆(2)初見、移調のテクニックが学べる教本

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この教本は、初見力を鍛えたいの生徒や音大生、
あるいは、大人の生徒さんでも利用できる練習本です。


また、講師にとっても有用な教本でもあります。


ピアノレッスンにおいては、実際に講師が弾いてみることで、
どれだけ生徒に「示して」あげられるかがポイントですよね。



その際重要なのが、やはり初見能力。


巻頭に、小林先生による初見と移調奏におけるヒントがあります。


我々ピアノ講師にとっても、非常に参考になる示唆ですので、
ここで要約して、皆さんとシェアしたいと思います。




 【初見演奏において】


 【1】曲全体を見渡す


 調号、拍子、テンポ、楽想をとらえる
       ↓ 
 特徴的なリズムの有無を確かめる
       ↓
 音部記号、テンポ、調号、拍子など途中でかわっている所を調べる
       ↓
 短い音価の音符をどのくらいのテンポでひけるかを考える
       ↓
 ひき始めたら、止まらないこと



 【2】常に少しでも先を見る

 速い曲では1~2小節先を、ゆっくりとした曲でも2~3拍先を見る



 【3】メロディーとバスに注意

 特にメロディーとバスの音は注意し、確実に、正しく弾く



 【4】美しい演奏を心掛ける

 フレージングとデュナーミクにもいつも注意すること




 【移調奏において】


 【1】まず原調で弾いてみる


 メロディーと和音の動きを、大きなかたまりとして頭に刻む
       ↓
 次に長2度高く、または低く移調してみる
       ↓
 あまり難しい調に移調するのは避ける
       ↓
 ハ長調→ニ長調、ハ長調→変ロ長調、ト長調→ヘ長調のように



 【2】移調する調の調号をよく考える


 原調と比較する
    ↓
 新しい調では、どこにシャープ、フラットがつくのか確認する



 【3】移調先の主音、導音、5度音を考える


 短調の場合、導音に臨時記号がつくので注意
       ↓
 移調先の主和音、属和音、下属和音がわかると便利



 【4】テンポはいそがない



 【5】少しでも先を見ること


 1つ1つの音を移調するのではなく、音楽の流れ、
 ハーモニー全体を移調するという感じでやること



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■基本データ
ヤマハ音楽振興会  \850?

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『 初見演奏および移調奏  』  小林仁・著 

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◆(3)編集後記

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この間の日曜日は、バレンタインデーでしたね。


日曜日がバレンタインデーですと、会社勤めの女性にとっては、
あげる必要がなくなるのでラッキー!ということらしいですね(笑)



私でさえいくつか頂くくらいですから、この時期の
チョコレートの売れ行きは相当なものでしょうね。



その日は、ソプラノ歌手の方と演奏会に出演させていただきました。


※ブログ「バレンタインデーに本番」
http://lilamusica.blog.so-net.ne.jp/2010-02-15



伴奏15曲、ソロ3曲という、スケジュールの割にはタイトな
プログラムでしたが、無事終わることができました。


コンサートの準備にはそれなりに時間と労力がかかりますが、
やはりイベントは楽しいですね。



今週は、私の記事が掲載されるムジカノーヴァ3月号の発売や、
サイトリニューアルなど、楽しみなことが目白押しです。


リニューアル作業も快調に進んでおります。

ぜひ楽しみにしていてくださいね。




それでは今号も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。


次号はどの教本がでるか。


これからも「1冊3分でわかる!ピアノ教本マガジン」を
よろしくお願いいたします。


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