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2010年02月03日 Vol.94 ジャズスタイル ピアノ曲集

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┏┏    ◆1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン◆Vol.94      
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         『 ジャズスタイル ピアノ曲集 』             
                                 
                                                                  
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◆(1)今日の教本

◆(2)ジャズに興味を持つ生徒に有用な曲集

◆(3)編集後記

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◆(1)今日の教本

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『 ジャズスタイル ピアノ曲集 』 ウィリアム・ギロック・著 
http://amazon.co.jp/o/ASIN/411177850X/lilamusica-22/ref=nosim
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おはようございます。
リーラムジカ ピアノ教室コンサルティングの藤 拓弘です。



今日の教材は『 ジャズスタイル ピアノ曲集 』です。



この教本についてギロックの「はじめに」から、
引用してご紹介させていただきます。



「ジャズは、アメリカが20世紀に発展させた偉大な音楽への
贈り物の一つです(中略)この曲集は中級レベルの生徒を対
象に書かれています。生徒を音楽的に教育するにはジャズも
含めて、バラエティに富んだポピュラーなスタイルの曲を日
常のレッスンに取り入れるべきであり、又生徒が望めば楽譜
から離れて、即興演奏を経験するのも良いでしょう(以下省略)」



さらに、監訳の安田裕子先生のお言葉も引用させていただきます。



「(中略)ジャズのリズムの面白さや響きの新しさは、これからの
ピアノの学習者にとって必要不可欠なものであると思うのです
(中略)ギロックのニューオリンズ・ジャズ・スタイルは古いスタ
イルのジャズを上手に利用して音楽的満足感を私達に与えてくれま
す(中略)この曲集を通して、ジャズの持つリズミカルさに自分を
乗せる事、表現したい豊かな心を自分の中に育てて行く事、そして
何より練習や演奏することを楽しめるようになれたら(中略)さら
に生き生きとしたサウンドに生まれ変わることと思います(以下省略)」



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◆今日のチェックポイント◆
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この曲集の大きな役割は、

「子供たちにジャズのリズム、表現を楽しんでもらう」

という点にあると思います。



安田先生のお言葉にもありますが、


●リズム

●表現

●楽しむ


の3つのことは、確かにクラシックピアノの練習では
意識が薄くなりがちです。



いわゆる再現音楽を学ぶためのピアノレッスンは、
ともすると音楽が持つ自由さから離れてしまいがちです。



ですが、ジャズのリズムやビートに乗って、

「自由に自分を表現する楽しさを学ぶ」

ことは、同じピアノを学ぶ者にとって、必要なことです。



この曲集では、ギロックが子供たちにジャズの楽しさを
理解してもらえるようにと、やさしく作曲してあるので、
初級の生徒さんでも楽しめる曲集となっています。



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◆(2)ジャズに興味を持つ生徒に有用な曲集

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クラシック音楽を中心にピアノレッスンをしていると、
やはり「音楽の幅」がどうしても狭くなりがちですよね。


その流れか、最近ポピュラーやジャズなどをレッスンで
取り入れることの有用性を問う時代になってきています。


この曲集もその流れを汲んだものと言えるでしょう。



作曲者のギロックの素晴らしいところは、クラシカルな
素晴らしい曲を作曲していながらも、子供たちのために
ジャズの曲も提供している点です。


教育教材として、ポップスの曲をアレンジしたり、
子供たちのピアノへの興味を喚起させるための
作曲活動は、我々に指導の幅を与えてくれています。



私もこの曲集を研究する際に、全曲を弾いてみました。


特に良いと思った曲、発表会などでも使える曲を
私なりに選んでみましたので、ご参考にしてみてください。



●コンスタント・ベイス

●ニューオリンズ・ブルース

●土曜の夜はバーボン・ストリート

●アップタウン・ブルース

●ダウンタウン・ビート



特に男の子が高学年になるにつれて、
いろいろな音楽に興味を持ち始めます。


ジャズの響きに反応する生徒さんには、
こうした曲集から抜粋して、楽しんでもらうことも
レッスンでは大切なことではないか、と思います。


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■基本データ
全音楽譜出版社  \1050

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『 ジャズスタイル ピアノ曲集 』 ウィリアム・ギロック・著 
http://amazon.co.jp/o/ASIN/411177850X/lilamusica-22/ref=nosim
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【目次】

はじめに
ニューオリンズ・ジャズを弾いて

■ニューオリンズ・ジャズスタイル
ニューオリンズのたそがれ
コンスタント・ベイス
マルディ・グラ
デキシーランド・コンボ
テーマと変奏

■続・ニューオリンズ・ジャズスタイル
ニューオリンズ・ブルース
気楽に行こうよ
アフター・ミッドナイト
ミスター・トランペット・マン
土曜の夜はバーボン・ストリート

■続々・ニューオリンズ・ジャズスタイル
ミシシッピー・マッド
アップタウン・ブルース
ダウンタウン・ビート
カネール・ストリート・ブルース
ビル・ベイリ


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◆(3)編集後記

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今日ご紹介した曲集は、前号の編集後記でご紹介しました、
「空とぶピアノ教室」の空美先生からご紹介いただいたものです。



私の小学生の生徒さんが、ジャズに興味を持ち始めた際、
何か良い曲集はないか、と探してみるも何が良いか分かりません


そんな時、勉強不足の私に空美先生が子供向けの
ジャズの曲集をご紹介してくださいました。


その一冊が、今日の教材というわけですね。


この教材をあげた生徒さんも、とても喜んでおりました。
空美先生、貴重な情報をありがとうございました!



皆さんも「この教材良いですよ」というものがありましたら、
ご紹介いただけると、とても嬉しいです。



ふと思ったのですが、皆さんの教室ではもう何年も使っておらず、
捨てようか迷っている・・・という使い道に困っている教材、
教本があったりしますよね。



そんな教本を、このメルマガによって、
全国のピアノの先生にご紹介することで、


「眠っているピアノ教材に命を吹き込ませられるのでは!」


と思ったりもするんです。



世の中には、とても有用なピアノ教本でありながらも、
マーケティングの波に乗れずに絶版になるものが多いんです。


また、購入しても使用するタイミングが合わずに、
行き場を失っている教材もありますよね。



そこで読者の皆さんに、今後使わない教材があれば、
それを募集してご紹介する企画はどうだろうか、と思います。



もしご提供いただける方、ご興味がおありの方は、


メールのタイトルを、

「教本企画、いいですね!」

として、以下のアドレスにメールを送信してください。



私から詳しい内容をご返信させていただきます。


あて先はこちらへ。
< info@pianoconsul.com >



反応がなければ、そのままスルーいたしますので(笑)



また、教本の著者さんの献本も承っております。

丁寧に研究して、ご紹介させていただきます。



それでは今号も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。


次号はどの教本がでるか。



これからも「1冊3分でわかる!ピアノ教本マガジン」を
よろしくお願いいたします。


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