いつもこのブログをお読みいただき、
本当にありがとうございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

毎週土曜日の朝にメールマガジンを配信しています。

ときどき、このブログにて、
反響のあったメルマガ記事を残しています。

・・・ ・・・ ・・・

メルマガ「成功するピアノ教室」vol.604(2020年4月4日配信分より)

最近のメルマガでは、個人ピアノ教室の先生の、
新型ウィルスへの対応についてお伝えしています。

ただ、今回はちょっと話題を変えます。

しかも、面白い話題ではないかもしれません。

いま、私が個人的に思うことですので、
この点、ご了承いただけたらと思います。

■感謝には「三段階」あった

何かの本で読んだのですが、
感謝には「三段階」あるのだとか。

走り書きのメモを頼りにご紹介すると…

初級は「いいことがあったら感謝する」。

何かをもらった、ホメられた、助けてもらった、
そんな嬉しいことがあったとき。

こういう時に、ありがとうと感謝するのは、
まぁ、ふつうかもしれません。

中級は「困ったことがあったら感謝する」。

ずっと以前ですが、歯医者さんに行ったら、
虫歯が見つかりました。

その瞬間、削られるのか…いやだな…
そんな気持ちになりました。

でも、もし気づかずに放っておいたら、
もっと大変なことになっていたかもしれない。

仕事にも影響していたかもしれません。

そんなふうに気持ちを切り替えたら、
先生への感謝も湧きました。

(治療も思ったより軽かったのでよかったです)

でも、困ったことがあったときに、
感謝するのはちょっと難しいですよね。

イライラしているときは、なおさらです。

でも、そこでちょっと息をはいて、
感謝できそうな部分を見ようとしてみる。

「子どもがうるさくて仕事にならないけど、
これだけ元気でいてくれるのは感謝だな…」

というのは、私の日々の実体験ですが…(笑)

すると、ちょっとだけ気分も良くなり、
結果的に解決も早くなったりします。

■最後の「上級」は…

さて、最後の感謝の「上級」ですが…

上級は「あたりまえのことに感謝する」。

今生きていること、水道から水が出ること、
雨の音を聴けること、あの人に会えること…

そんな、あたりまえだと思うことに、
感謝できるかどうか。

10年以上前のことでしょうか。
このメルマガを創刊したての頃です。

突然お腹が痛くなって、病院に行ったら、
その日のうちに盲腸の手術をすることに。

手術なんて初めてで怖かったですし、

ピアノを教えることも、伴奏の仕事も
すべてお休みしなければなりません。

お仕事関係は、たくさんの人のおかげで
なんとかなったのですが、

一番つらかったのは、術後に何も食べられなかったこと。

本当につらかったです。
こんなにつらいものかと。

でも、数日後にやっと出てきました。おかゆ。

しかも、お米の粒はほとんどない、
そこまでしなくても、みたいなうすいおかゆです。

でもそれが、人生で一番美味しい食事となりました。

こんなに食事って有り難いものなのか、と。

作ってくださった人への感謝も湧きました。

(たどりたどって、お米を作ってくれた遠い人にも…)

それまであたりまえのように食べていた食事が、
何より「有り難いもの」だったのだと、

その手術という出来事で、気づきました。

■あたりまえのことに「大切」なことがある

今、世界は新型ウィルスの影響で
たいへんな状況が続いています。

ピアノの先生も、レッスンや発表会を
どうするか、日々悩み続けています。

レッスンを続けるのか、休講にするのか。

それは、それぞれの先生が、
教室の長としての決断をするしかありません。

ただ、深い悩みのなか、辛い状況のなか、
先生方から、こんな言葉もいただいています。

「当たり前と思っていた日常が、こんなにも
ありがたいものだったのかと日々感じている」

「今まで通りの生活がいかに幸せな事なのか
しみじみ感じます」

「当たり前のレッスンができる日々は
当たり前ではなくとんでもない幸せだった」

休講を決めた先生は、子どもたちから
送られてくる練習動画を見て、

元気な明るい声と、一生懸命に弾く姿に、
先生のほうが癒されパワーをもらっていると言います。

行き場を失っている子どもたちにとって、
先生とのつながりが心の救いになっている、

そんなふうに感じている保護者の方もいます。

保護者の方が作ってくれた布マスクに、
幸せと人のぬくもりを感じた先生もいます。

今回の事で、ご自身のレッスンについて
考え直す機会になったとおっしゃる先生もいます。

こうした厳しい状況において、
私たちができることは少ないかもしれません。

でも音楽を通して、子どもたちの心の豊かさを失わないこと、

「今日という日」に感謝して生きること。

たとえモニター越しでも、いつも通りの笑顔で迎えること。

あたりまえのことに感謝しながら、

自分を信じて、今できることをしていく。

音楽の力を信じるピアノ指導者として、
子どもたちより少し長く生きてきた人間として、

大切にしたい思い、生きる姿勢を、

子どもたちに見せていくこと。

これが大事ではないか、と強く思います。

・・・ ・・・ ・・・

メルマガ「成功するピアノ教室」vol.604(2020年4月4日配信分より)

最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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