ブルクミュラー25の練習曲(六島先生)

これはピアノの先生も一冊持っておきたいですね。

★「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」vol.368(2015年8月12日配信)より

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『ブルクミュラー25の練習曲 和声分析と奏法のアドバイス』六島礼子・解説

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今日ご紹介するのは、

「ブルクミュラー25の練習曲 和声分析と奏法のアドバイス」

という教材です。

ブルクミュラーといえば、ピアノ学習者であれば、
誰もが知っている作曲家。

特にこの「25の練習曲」はピアノの先生にとって、
馴染みのある教材といえるでしょう。

今回は、ピアノ独習者にもピアノの先生にも
活用できる教材のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「序文」から引用すると、

「当書は、ピアノを学習している子どもたちだけでなく、
大人になってピアノを始めた方にも楽しんで学んでいた
だけるよう、楽語の読み方や意味などを曲ごとにわかり
やすく表示してあります(中略)曲の構成や調性も感じ
て演奏できるよう、調や形式、和音の変化を楽譜中に表
示し、どう弾くのかのアドバイスも解説しました」

とあります。またこの練習曲については、

●ほとんどの曲が4小節フレーズで構成
●長くても2ページという小品
●各曲にタイトルがありイメージが作りやすい
●フレージングやハーモニー等を学ぶのに適している

といったことを挙げています。

また、同じ巻頭の「序文」から、
本書のポイントをまとめてみると、

○曲の構成を理解するのに活用できる
○曲の動きを知るための「和声分析」を掲載
○大人の学習者も覚えやすい「コード」を掲載
○小さな手で演奏するための指番号の工夫

などが挙げられています。

巻末には「音楽用語一覧」を掲載。

25の練習曲で使われている楽語が一覧になっており、
各用語に日本語訳が付されています。

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◆(2)ピアノの先生も「指導用」として活用できるアドバイス本

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ピアノのレッスンの現場で、この25の練習曲を
使われているピアノの先生も多いでしょう。

著名な先生が口を揃えておっしゃるのは、

「ブルクミュラーの25の練習曲は優れた教材である」

ということ。

「序文」にもあるように、曲の構成がわかりやすく、
音楽の作り方を学ぶのに適している。

親しみやすい曲でありながら、練習曲だけに
テクニックなど多くのことが学べる。

だからこそ、今日に至るまで多くの人々に愛され、
演奏され、学習されているのでしょう。

本書の特徴は「導入期レッスンの達人」と呼ばれる、
六島礼子先生による「細部にわたる解説」でしょう。

演奏の際の注意点やポイントが、
「赤い文字」
でこと細かに書かれています。

また「青い文字」で調性や形式、和声やコード、
楽語の読み方や意味など
が書かれています。

本書の副題の「きれいに楽しく弾くために」のとおり、
表情豊かに弾くためのポイントが満載です。

ピアノ学習者のための教材といえますが、
音符が小さいこと、譜面上に解説が多いことなど、

小さな子どもにとっては、視覚的に多少
ノイズになってしまう可能性はあるでしょう。

ただ、大人の学習者(特に独習者)にとっては、
至れり尽くせりの解説本といえるでしょう。

また、ピアノの先生も「25の練習曲」の
「指導用」として活用できそう
です。

イメージは、学校の先生が使う「指導用教科書」。

これだけ細かいアドバイスがあるので、
レッスンでは充実した指導ができるでしょう。

むしろピアノの先生が活用できて、
指導用に手元に置いておきたい一冊。

ご興味がおありの先生は、一度お手に
取ってみてはいかがでしょうか。

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『ブルクミュラー25の練習曲 和声分析と奏法のアドバイス』六島礼子・解説

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◆(3)編集後記

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今回ご紹介した教材の著者である、六島礼子先生

「導入期レッスンの達人」と呼ばれ、ご著書も多数、
全国でのセミナーでも大人気の先生です。

そんな六島先生、私が主宰の「ピアノ講師ラボ」
来月9月号の対談に、ご登場が決まりました!

今回の対談では、やはり導入期のレッスンをテーマに、
レッスンのヒントをピンポイントで語って頂きました。

特筆すべきは、六島先生のレッスンでは、

「遊びの要素」

をふんだんに取り入れていること。

生徒さんたちは楽しく遊びながら、いつの間にか
テクニックが身に付き、上達している。

今回の対談では、その六島先生のレッスンの
秘訣に迫ってみました。

実はその六島先生、最近は多忙なためセミナーや
全国での講座もひかえていらっしゃるとのこと。

なかなか聴くことができない貴重なお話、
この対談で学べる会員様は幸運ですね。

★次回予告(2015年9月号)
「六島礼子先生が語る!遊びを通して着実に上達させるレッスンの極意」

○ピアノ教育とは生徒の魅力を引き出すこと
○導入期のピアノレッスンが重要な理由とは?
○なぜ六島先生は「遊び」の要素を取り入れるのか
○導入期こそ必須!手や指のフォームの指導法
○これなら小さい子でも「脱力」をイメージできる!
○これは楽しい!よい耳を作る「調性遊び」とは?
○六島先生の「読譜」のトレーニング法とは?
○ブルグミュラー25の練習曲の指導ならこの教材!
○入会後にワクワクさせる!「はじめてセット」
○コンクールの活用法と生徒のメンタルケアの方法

…他

★六島礼子先生の公式サイト

それでは今号も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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★8月31日までにご入会の先生は、六島礼子先生の対談からスタート!
始めた人から変わっていく。「ピアノ講師ラボ」

★「他の先生には読んで欲しくない」そんなお声も…
「ピアノ教室の法則術~成功への7つの極意(音楽之友社)」

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